【感想】史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

戸部田誠(てれびのスキマ) / 双葉社
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.8
6
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ブクログレビュー

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  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    漫画やラーメンは、今や日本を表す代表的な
    大衆文化と言っていいと思います。

    しかし最初からそうだった訳ではないが、先
    人たちが人生を賭けて「最高のモノ」を求め
    た結果、今や誰もが知る日常的な文化にま
    昇華したのです。

    クイズもまた同じです。

    今でこそ「東大王」や「Qさま」など、TVコ
    ンテンツとして見ない日はないほどのクイズ
    番組。

    今ではクイズ作家なる職業も生み出している
    「産業」でもあるのです。

    その契機となったのが「アメリカ横断ウルト
    ラクイズ」です。

    まさしくこのイベントに人生を賭けた若者た
    ちが数多くいました。

    現在では視聴者参加型のクイズ番組はほとん
    ど存在せず、回答者は芸能人に限定されてい
    ますが、当時は素人つまり一般人が参加して
    いたのです。

    それでも視聴者を惹きつけた企画力と演出力
    には目を見張るものがありますが、何より参
    加者の熱気が凄いのです。

    「神回」と語り継がれている1989年「第13
    回アメリカ横断ウルトラクイズ」で繰り広げ
    られるドラマを中心に、まだ単なる娯楽でし
    かなかったクイズに「人生を賭けた」若者た
    ちの青春を追う眩しいばかりの人フィクショ
    ンです。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.15

  • yuusukee

    yuusukee

    パーフェクトな青春群像劇
    ボルティモアをゼロ地点としてそこにいたる若者たちの息遣いや化学反応。80年代終盤から90年代の競技クイズブームを知るものとしては、最高のドラマでした。

    投稿日:2024.05.06

  • ふじけら@復職直後

    ふじけら@復職直後

    大学のクイズ研究会の創世記における有名プレーヤーの群像劇。

    熱い、とにかく熱い!
    「坂の上の雲」を読んだ時に似た感覚、いやもっとかもしれない。

    やっぱりこういうマインドが新しい何かを生み出したり、大きな強みを築けたりするんだよなー。

    個人的に結構辛い時期に読み、大昔にNPOの立ち上げをした頃のことを思い出し、パワーを貰った1冊。

    ■おススメできる人
    0→1の苦しみ/楽しみに興味があり、往年のクイズ番組をよく見ていた方にはドンピシャ。

    続きを読む

    投稿日:2023.03.01

  • 祐介

    祐介

    第13回ウルトラクイズを中心に、80年代のクイズ界を丁寧に振り返っている
    小学生だった自分も、ニューヨークと富士山を目指したことが思い出される
    この作品を書いてくれたことに感謝
    多くの人に読んでもらいたい続きを読む

    投稿日:2023.02.13

  • じょ~ろん

    じょ~ろん

    「ニューヨークに行きたいかー!!!!!!」
    「おーーーー!!!!!!」

    「罰ゲームは怖くないかーー!!!!!!」
    「おーーーー!!!!!!」

    ウルトラクイズがテレビで放映されていた当時、私はまだ出場資格はありませんでした。毎年流れているスケールの大きい番組に「いつか出たい」と思っていたものです。

    残念ながら出場できる年齢になる前にウルトラクイズ自体は終了してしまいましたが、ウルトラクイズの多くのファンがそうであるように、私も「第13回」は、何度も何度も、それこそビデオテープが擦り切れるまで見ていました。

    まさか30年以上たって新しく情報が出てくるとは…。

    頭の中にこびりついている映像と合わせ、一気に読み進めることができました。

    惜しむらくは、『クイズは創造力』という本をもう一度復刻してくれないかな…とは思います。度重なる引っ越しでどこかに行ってしまったんですよね…。
    続きを読む

    投稿日:2022.12.30

  • masahiro884

    masahiro884

    今なお、いやむしろますます勢いを増している感すらあるクイズ番組。その膨大な歴史の中から第13回アメリカ横断ウルトラクイズの準決勝をクライマックスに据える形で記されたノンフィクション。まさに「事実は小説より奇なり」を具現化するかのように運命の歯車が絶妙に噛み合って紡がれていく人間ドラマが読み応え抜群。インターネットが存在しない80年代に各地のクイズ好きが繋がれた奇跡。読んでいる最中はほぼ小説の世界にいる感覚。なぜ現在もクイズ番組はテレビから消えないのか?なぜクイズはそんなにも人を熱くさせるのか?その答えが本書にある。続きを読む

    投稿日:2022.12.25

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