【感想】わたしのペンは鳥の翼

アフガニスタンの女性作家たち, 古屋美登里 / 小学館
(13件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • sitibu

    sitibu

    アフガニスタンの女性達が書く短編集。1つ1つの話が苦しかった。現実に起こっていることなんだろうけど、とてもじゃないけど想像もしたことがないことばかり。人権とは、と考えさせられました。。

    投稿日:2024.04.12

  • 知之介

    知之介

    アフガニスタンの女性たちが受けている理不尽はまさに筆舌に尽くし難いものだ。
    21世紀の今も、これほどの人権蹂躙が国是とされるような社会で希望を温めながら生きなければならないとは、何と言ってあげても足りないことだろう。
    死なずに生き抜いてほしいと思う。
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    投稿日:2023.10.16

  • jinmin

    jinmin

    暴力、性暴力、男性優位、家父長制、縁故主義、テロ、貧困…考えつく限りの苦難に直面する、アフガニスタンの女性たち。

    フィクションだが、元になった物語はきっと、かの国の女性たちが多かれ少なかれ体験してきたものと考えて外れではあるまい。

    ダリー語、パシュトー語からの重訳の本書。あとがきにも書かれていたが、収録されている作品はすべて、アフガニスタン国内に暮らす女性作家から、ショートメッセージやSNSを通じて英国に暮らす同胞に送られたらしい。身に危険が降りかかるのを避けるために、作者名はすべて仮名である。

    英語からの翻訳もとても安定しており、文学作品としても十分に読みごたえがある仕上がり。

    配列が重い物語から希望の持てる物語という順番になっており、最初の方は1話読むだけでいったん本を閉じてしまっていた。
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    投稿日:2023.09.06

  • モリゾー

    モリゾー

    アフガンに生きる女性たちは想像を遥かに超える恐ろしさの中に生きていることを知り、今この日本でいろんな悩みをそれぞれ抱えながら過ごしていることは平和であるからこそあるのだと改めて感じこれは毎日に感謝しないといけないことなんだと実感した。
    同じ人間でおなじ女性として生まれてきたのにこんなに違うのだと、自分がいかに幸せな環境で生きているのかしみじみと感じた。
    また、言葉を繋いで日本まで届けて下さった訳者の方々がいるからここまで届いたのだとよく分かった。
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    投稿日:2023.08.21

  • メランクってなんやねん

    メランクってなんやねん

    アフガニスタンの女性たちの生きにくさが本当に生々しく描かれてて、読んでいて何度も耐え難く感じた。その文化が全く理解できないのではなく、日本の現在にもつながる話だからこそ痛々しい。小津作品につながる話も多い。
    こういった作品が世に出るために尽力されてる方々に心から敬意を表する。
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    投稿日:2023.08.09

  • Mizuiro

    Mizuiro

    このレビューはネタバレを含みます

    ものすごく良かった。

    苦しく、悔しく、やるせない。衝撃と絶望。総じて漂う女性の不自由さ。社会通念の呪縛。そして、沸々と湧き起こる怒り。

    産後病院から戻ると、男の子が産まれないからという理由で夫が新しい妻との宴を開いている「八番目の娘」、セクハラに文句を言ったら給与未払いで解雇された「共通言語」、暴力を振るう姉の夫を殺めた弟と彼をかばい有罪となった先生の物語「ダーウードのD」。

    一方で、希望や清々しさを感じる作品には心救われた。
    タダでバスに乗せてくれた運転手さんの優しさが沁みる「冬の黒い烏」、女性のリーダーシップと女性たちが力を合わせて団結力の強さを輝かせる「アジャ」、心ときめく赤いブーツを選択することが出来、自分を貫いたことで合唱のリーダーになれた「赤いブーツ」、愛する夫に先立たれ、義兄に結婚を強要されるも未亡人を貫き、クッキーを売ることで、経済的自立を果たした「ハスカの決断」。

    それに、失明と共に失恋したラヒーマと彼女のために情報とお金を集めたアリーの切ない恋を描いた「巡り合わせ」。

    故郷が心休まる場所だったということを、枕を介して描写する「わたしの枕は一万一八七六キロメートルを旅した」が作品としては一番好きだと思った。

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    投稿日:2023.07.18

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