【感想】夏日狂想

窪美澄 / 新潮社
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
5
14
9
2
0

ブクログレビュー

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  • kyocoo

    kyocoo

    明治大正昭和を生きた女性のお話。
    この時代の女性がここまで強い意志を持って生きたことは
    きっと現代の私たちが想像する以上。
    広島の原爆ドームが陳列物産館だった頃の話は貴重だった。
    中原中也のイメージがガラッと変わった。笑

    ”髪を編んだり装飾具を身につけたり着飾ったりしてうわべだけの人になるのではなく、思いやりのある柔和で平穏な人になりなさい”

    ”じっと待つんよ。気が熟すのをじっと待つんよ”

    ”生きているうちは生きたいように生きれば、ただそれだけでいいのさ”
    続きを読む

    投稿日:2024.03.21

  • ak

    ak

    淡々と。
    熱いものを平たく。
    こういう生き方もあるなぁと。
    やはり老いたら、若い人に教えをこうていかねば。
    そして、やりたいことは何歳でも諦めないこと。

    投稿日:2024.03.19

  • dora

    dora

    2024.2.2 読了

    この作者さんが こんな話を書くんだー。

    読み進めていくうちに、
    これは ほんとにあった話?と調べてみたら
    あったんですね。

    大正から 戦前戦後にかけて、
    激動の時代を 自分の気持ちに正直に
    生きてこられた礼子。

    いまなら 全然おかしくないけど、
    ちょっと時代が早かった。

    女が1人で 全てに責任を持って
    生きていくだけでも大変だった時代。



    続きを読む

    投稿日:2024.02.02

  • ただのほんだな

    ただのほんだな

    2023.08.30読了。

    2023年、36冊目。

    久しぶりの窪美澄作品。

    初期作品を気に入ったのでかなりの作品を読んで来ましたが、期待が高まり過ぎたせいで物足りなく感じる部分は有ります。

    かし、冷静に考えるとモデルになる人物も存在するのでそこまで奔放にストーリー展開出来ないのは仕方が無いと思いました。

    自分と同い年の作家さんだけに必要以上に期待してしまうのかも知れません。

    満足度4.3/5。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.30

  • マリア

    マリア

    礼子と共に生きている気分になることができた。
    彼女は美しく、その周りを取り巻く男の人達は逞しくも幼くも欲深くもあり、彼女の人生を分厚く彩っていた。この本きっかけに中原中也の詩集を買って読んだが、背景を知った上で読む詩は学校の授業で惰性で読む時と印象が大分変わり面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.08.24

  • れみ

    れみ

    外国の文化が広がり、自由だった大正から、豊かな昭和初期を経て、暗く貧しい戦争時代、そして戦後の生活が1人の女性の人生を通して伝わってくる。
    二・二六事件、満州事変、戦時中の言論統制等、今の時代だからこそ改めて学ぶべきだと強く思う。

    女性は10代で結婚するのが当然の時代。主人公の礼子のように、夢や目標を持ち優秀であっても、ひとりで生きていくのは困難で、男の助けが必要なのは容易に想像できた。
    賢いからこそ抱く社会への違和感、男性への反発、葛藤…。
    令和になって女性の立場はだいぶ変わった。今の時代に生まれてよかった。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.24

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