【感想】身代わり結婚だから離縁なんて簡単だって？　残念、君が本命です

このレビューはネタバレを含みます

読みながら薄々察してはいたけれど、シャーロットの家族を襲った悲劇、特にお兄さんの件、やはりかという。
明るみに出て本当によかった。
悲劇の上に虐げられて表情をなくしていたシャーロット。
幸い、嫁いだ先が初恋相手だし、何よりアレクシスがシャーロット相手になると途端に残念……もとい、溺愛しまくるシャーロット愛拗らせ男子だったので、悲劇的なことにはならず。
彼、腹黒ですけどね。
早く離縁してもらおうと変な方向に頑張るシャーロットに「まんじゅうこわい」的なことを吹き込んで、いろいろしちゃうし。
まあ大体予想の更に上をシャーロットが行くので、アレクシスが撃沈してましたが。
でも、ちゃんと彼女の気持ちの整理がつくまで我慢してたんだよな、アレクシス。

意外だったのは、シャーロットに身代わりを押し付けた従姉妹のイザベルの立場と彼女を想う親の愛。
悪役としてズバッと切り捨てるのではなく、同情の余地や親らしいところを残したところに、作者さまの優しさを感じました。

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