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本多静六 / 実業之日本社 (1件のレビュー)
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やどかり
このレビューはネタバレを含みます
■読んだ背景、リンク 山口周の本で仕事の道楽化について言及あり 図書館 ■本のポイント ■私の財産告白 「四分の一貯金法」※臨時収入は全て 好景気時代には、勤倹貯蓄 不景気時代には、思い切った投資を 時期を逸せず巧みに繰り返す 二杯の天丼はうまく食えない。人生の幸福は、地位の高低ではなく、動きつつある方向次第である。 常に社会情勢を見守れ 職業の道楽化 ■人生設計の秘訣 人生即努力、努力即幸福 計画性のある日常生活 計画なくして自由なし。 人生計画は向上心の充足、つまり「努力の予定表」である 人生計画は、第一次、第二次と更新していく 家庭内で困ったらジャン憲法(ジャンケン)で、つまらぬ日常生活の邪気、慢気、争気を放棄する チャンスをつかむ用意(旅行先で珍しいもののサイズを測っていた) 老後の別居(隠居)は、2-3軒離れたところがよい 働きざかりのときこそ遺言状を常備しておくべき 福沢諭吉「若くして長上に交わり、年老いて若い人々に交われ」 逝く水の如くに 如水 ★老癖六歌撰 どうなる気短かになる愚痴になる 思いつくことみな古くなる 聞きたがる死にともながる淋しがる 出しゃばりたがる世話焼きたがる またしても同じ話に孫褒める 独りしゃべって人に言わせず 今を貶し昔を褒めて今朝のこと 昼は忘れてまた聞き直す 新しい科学まなばず古くさい 詩歌や古典をまた繰り返す 今の世に善き事あれど悪しき事 まず目につきて世の厭わるる ★老人自戒七訓 名利と齢とに超越して、日にあらた とし努力を楽しむ。 ただし、他人の名利と齢とはこれを尊重すること 二、他者、来訪者の言に傾聴して、問われざるは語らず。 三、自慢話、昔話、長談義はこれを慎み、同じことを繰り返さぬ。 四、若人の短所、欠点、失敗を叱らず、かえって同情的にその善後策を教える。 五、若人の意見、行動、計画を頭からけなさず、できるだけそれを生かし、助長す る。ただし、その欠点や危険に気づいた場合は、参考までにアッサリと注意する。 六、老人の創意、創作は、一度若人達の意見に徴し、その賛成を得た上で発表する。 しかも、その功は若人に譲り、責はみずから負うことにする。 七 、会議、会合にはまず若人に発言させ、老人みずからはその後に発言する。しか も、なるべく若人の言を生かし、補正すべきは補正、いわゆる錦上さらに花を添 える意味にしゃべること。 ■示唆、感想 70年前の本だが、現代も同じだなーと思うことが多数。 それだけ生活を送る上での課題は、今も昔も変わらないということか。 ならば、昔の人の知恵は今でも大概は役に立つはず ■発行時期 昭和25年
投稿日:2023.02.19
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