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加藤シゲアキ / 角川文庫 (273件のレビュー)
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総合評価:
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ひるふ
面白かった。 様々な側面から描写された、有名税とでも言うような、一般人では気づきにくい生きにくさ。作者の経験もあってか"リアリティ"があり、非常に納得させられながら読んだ。(もちろん、インタビューにあ…るように相当に悪い方に盛って表現しているのだろうが) 重たい話だから当然と言えば当然なのだが、それでも異様と思えるくらいに胃もたれがしたなという感想。どんよりとした読後感で、それがとにかく後に引いた。 序盤、せっかく時間軸ごとの細かい章立てにしていたのに、さらにフラッシュバックを挟み込んで時系列を崩す構成になっていたのはちょっと嫌気が差していたが、読ませる文章のおかげか自然と気にならなくなっていた。主人公を通して見える人間関係の拗れの描写が絶妙。 芸能人、とりわけアイドルが書いたと話題になる小説には大抵ガッカリしてしまうのだけど、この作者はしっかりと作品を味わえると、個人的に思っている。処女作からここまで良作とは。続きを読む
投稿日:2024.05.11
naru
時系列が前後する内容ですが、 ある一定の疾走感を持って心地よく読ませていただきました。 芸能界の裏側。リアリティを感じられる変化や動き、複雑単純な世界線。 自分にとってのアイデンティティとは何か。… いざ立ち止まり振り返ってみると、今、手元には何が残っているのか。 個々の思いの奥底に触れた瞬間、胸がぎゅっとなります。続きを読む
投稿日:2024.05.10
さく
このレビューはネタバレを含みます
正直前半誰が誰だか入ってこないくらいだらだら読んでてつまんないかもーとか思ってたけど、半分くらい読んだとこであれ面白くねとなった 最後に行くにつれて面白さが加速する 表情歪むような展開で心が苦しくなったけど前半の100倍くらいのスピードで読み終わった 前半も無くてはならないパートだから最初から最後まで無駄がないとも言える
投稿日:2024.04.25
りーど
芸能界の、妖しさを纏った光に呑み込まれた彼ら。転げ堕ちていく事は選べず、自分をある意味で「伝説」として人々の記憶の中に留めようとした、主人公ふたり。 なんで選んだのがそんな最期だったのか、その思いをトレースしていった追体験の表現が凄すぎて、加藤さんのこの作品に対する本気が伺えた。
投稿日:2024.04.24
のんすけ
(旧)ジャニーズ好きのわたしとして、なんで読んでなかったんだー!って後悔するくらい、魅力的な作品。 シゲちゃんの彫刻的な美しい顔から、この文が書かれていると思うと更にすごいなぁーと…語彙力ないけど感じ…た… 時折出てくる倒置法的な文の構成で、ん?と読み返すことはあったけど、すらすら読めたし、ごっちとの再開の後の急展開はショックでしばらく時間が止まった感じがした…ハッピーエンドに向かうのかと思ったのに… 後半、りばちゃんを通しての、ごっち目線も斬新な構成だったし、答え合わせじゃないけど、お互いの心情がわかり、どんどん話に引き込まれる。 他のも読んでみたい。 んでNEWSのライブも行きたい!続きを読む
投稿日:2024.04.22
ふーた
前半の幼少期~高校くらいまでが長く、読むのにだいぶ時間がかかってしまった。だが、そこの部分がしっかり描かれているからこそ、主人公に対する解像度が高くなりどんどん物語にのめり込んだ。率直に面白かった。 舞台に魅せられたごっちのお姉さんも、ごっちも、主人公も、後を追うように自ら命を絶つところにゾワッとした。(主人公が命を絶ったという直接的な描写はないけれど、最後の数ページで主人公の死を感じた。)
投稿日:2024.04.14
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