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君嶋彼方 / 角川書店単行本 (24件のレビュー)
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finger0217
1万人に一人の割合で超能力(瞬間移動や共感能力、時間停止など)をもつ人間が存在する世界で暮らす高校生の物語です。 主人公は能力者ですが、周囲の友人は一般人。自分の「特性」ゆえに、特別視・差別視されるこ…となく「当たり前の生活を送る」ということに主人公は腐心しています。 しかしこれは、超能力者ならではの苦悩ではなく、中高生であれば誰しもが持っている悩みであることが丁寧な心情描写で描かれています。 人それぞれ、能力や個性によってその形は様々ですが、悩みながら試行錯誤して生きているし、その悩みを打ち明けることができる(自分を受け入れてくれる)他者の存在が不可欠であること、また自分なりに「折り合い」をつけていかなければならないことを、優しく伝えてくれる物語だと感じます。続きを読む
投稿日:2024.03.05
ミステイク承知の助
「四角い窓に、夜を眠らせて閉じ込めた。」 なんてキレイな始まり。 と思ったのも束の間、これは彼にとって比喩でもなんでもない。時間を止める特殊能力を持つ旭にとっては現実なんだと。そう、何万人に1人の割合…で様々な特殊能力を持つ人達がいる世界線。 特殊能力を持つ故の悩みもあるけど、思春期の抱える悩みも掬いあげている。あぁ、青春。 終わりの描写もキレイで好き。続きを読む
投稿日:2024.02.01
ひっか
特殊能力をもつ高校生の話。よくある青春物語に特殊能力を上乗せした感じ。主人公の成長が気持ちよくサラッと読めた。
投稿日:2023.10.04
skellig
あさのあつこさんとかつじむらみつきさんとかと比較すると、さすがに心理描写はやや拙いながらも葛藤とか矛盾する気持ちとかが伝わってくるものがあって好きだった。
投稿日:2023.08.09
kurione
一行目:四角い窓に、夜を眠らせて閉じ込めた。 「君の顔では〜」が良かったので、こちらも。 一気読みだった。負けず劣らず良かったなぁ。 犯人と動機は推測ができてしまうけど、謎解きがメインではないから…、あまり気にならない。 ぜひYAコーナーで展開してほしいけど、実際の高校生はどう感じるのだろう。私がオバサンだから面白いと思うのか‥続きを読む
投稿日:2023.08.05
koni2525
平凡より特別がよくて、自分が特別だと思いたくて、主人公やヒーローに憧れてしまうけれど、特別であることが良いというのは本当だろうか。 誰かができることで自分にはできないことがあると落ち込んで羨ましくなり…、誰かができるそれが良いものに思えるけれど、それは本当に良いものなのだろうか。 自分と向き合う勇気や覚悟が欲しいときに、読みたい本。続きを読む
投稿日:2023.03.18
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