【感想】鯨の岬

河崎秋子 / 集英社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ゆきひろP

    ゆきひろP

    ずいぶん平和な雰囲気で、「こういう河﨑さんの著作もあるのか」と思っていたら、いい意味で裏切られ、呆気に取られた。これぞ河﨑作品!

    投稿日:2024.03.25

  • リトルジャンボ

    リトルジャンボ

    孫と嫁の描写がリアルでムカムカして出だしがしんどかった。クジラが爆発した映像で笑い転げる孫に、記憶を取り戻した主人公は今後どう接するんだろう。でも、だからといって、何かが変わるわけではないんだろうなぁ。やるせない。しんどい。続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • restsitek

    restsitek

    中編2作が収められている。
    両作品とも心の底にぐっとくるのだが、2作目に「河﨑氏の本領発揮」という印象を受けた。

    投稿日:2024.03.19

  • 1583012番目の読書家

    1583012番目の読書家

    河崎さんの小説を読んでいると、「生身の命」がそこにあるだけ、それで充分という実感を感じます。同じ道東出身ということもあり、何もかもが凍りつく冬の中で、生を灯す事の尊さを共有出来るからかもしれません。読了時は、自身の体温と心の暖かさを確かめる事が出来る小説です。続きを読む

    投稿日:2024.03.07

  • ruko-u

    ruko-u

    河﨑秋子さんの初期の作品ということで、興味を持ち読んでいる間に直木賞受賞となりタイムリー?な読書でした。

    「鯨の岬」は出だしからもう磯の匂いや魚の匂いがゴメの声と共に立ち上ってくるような描写。五感を刺激されるようなつかみ。
    主人公がショートトリップに出向いた展開からなにか楽しい展開になるのかななどとのんびり読んでいたけれど、最後には思いもよらないところへ連れて行かれて絶句。こんな始まり方の河﨑さんの作品が、そんなのんきな小説であるはずないのに。それにしても…。鯨の肉を目にしたらこれからはこの小説を思い出しそうです。
    「東陬遺事」北海道文学賞を受賞されたということでずっと読んでみたかった一作。遺事というからにはこれも誰かが亡くなるのだろうなと推測しつつ読み進めていたけれどこれも壮絶な物語だった。淡々と改まった文体で、海の氷原や空の月や鳥などの自然の描写が抜群にうまいと思いました。河﨑スタイルとでも呼びたくなるような独特の命の捉え方のスタンスはもうこの頃には固まっていたのだなぁと感じました。こういう小説が北海道文学賞なのだなと、改めてその文学賞のレベルの高さをも思い知りましたね。

    手に取ったのは文庫だったので解説は直木賞の先輩である桜木紫乃さん。この解説がまたいい。桜木さんらしさが全開で、短くてもクオリティがもう一編のエッセイでした。
    時々はこのような文学的刺激のある小説をこれからも読まねば、と思いました。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.26

  • keixinhu

    keixinhu

    描写が素晴らしい。
    感性が合ったのだと思うけど、語り手の主人公に感情移入がし易く景色が目に浮かぶようだった。
    一話目の「鯨の岬」は少しミステリのようなオチがあるのが良い。ちょっとした逃避行だが無駄ではない感じが良かった。
    二話目はもっと時代が遡る。オチはよく分からなかった。ただこちらも描写が良いので楽しく読めた。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.10

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