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秋奈つかこ, 鴨志田一, 溝口ケージ / 電撃コミックスNEXT (1件のレビュー)
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タカツテム
裏アカを期に明らかになっていく双葉が抱えた孤独 国見は別として、咲太も双葉も狭い交友関係の中で高校生活を過ごしている。なのに、国見も咲太も親友と同じくらい大切な異性と出会ってしまった それは双葉に喪…失と孤独を強く感じさせるものになってしまったわけだ ただ、裏アカでの露出でしか自己の価値を感じられないのに、露出行為自体に強い自己嫌悪を感じてしまうというのは難儀な話。本人ではどうしようもないから、本人自体を分けるしか無い。それが双葉が分かれてしまった問題の根源 思春期症候群を解決するには裏アカへの投稿を止めさせるしか無いが、辞めろと言うだけでは余計に悪化してしまうというのは難しい話だね その状況では当人も解決策を持っていないのに、他人も解決策を示せない その意味では双葉に寄り添い続けた咲太は最善策ではないにしても、次善策を採っていたと言えるのかな だから双葉がSNSの恐ろしさに晒されて恐怖感に参ってしまった際に助けてやれたわけだし また、咲太だけで双葉の認識を変えさせるのではなく、そこに国見まで巻き込むのは流石咲太といったところ 普通、深夜に呼びつけられてすぐに来られる人間なんて居ないって…… 双葉が確信できた不変の関係。それは一方の双葉だけが感じても本当の問題解決にはならない あの瞬間の咲太の無神経さは流石に悪手が過ぎる気もするけど、それが結果的にもう一人の双葉に咲太の掛け替えの無さを認識させ、その状況でも変わらずに無神経な発言を繰り出す咲太の不変性を露わにしたと言えるのか 花火鑑賞の中で双葉が口にしただろう想いを告げる言葉。それは一つのけじめであり、転機であり、これからも不変の関係を紡ぐための魔法の言葉だったんだろうなぁ…… 調べた感じ、コミカライズはこれで終わりなのかな…?個人的には花楓の話もかなりお気に入りだから、このまま読みたい気持ちがどうしても抑えられないのだけど…続きを読む
投稿日:2022.08.05
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