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カルロ・レーヴィ, 竹山博英 / 岩波文庫 (2件のレビュー)
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《あした晴れるといいな...》
反ファシズムで流刑された寒村から 国家の憂いを綴ったルポルタージュ小説 印象深いタイトルは、農民の慰めえない劣等感や救済されない苦痛を揶揄している 政治のリアリズムと民俗学の偶像的表現のアンバラン…スが、何とも作品を魅力的にしていた続きを読む
投稿日:2022.07.26
saigehan
パヴェーゼとは違い、ディープに反ファシスト運動に関わっていた作者。流刑されたイタリアの南部地区はキリストも見放した絶望の地だった。冒頭の連れてこられた様子はがが屠殺場に運送されてきたように、うちひしが…れうなだれている。 どうやって希望を見い出だしていこうか煩悶する中、医療の知識を持つため、村人からは積極的に受け入れられる。 地形的にも行き止まりの土地で、消化不良の情念が発酵した様子がなんともねえ、味わいぶかいよ。自分がこういう何にもない場所で生まれ育ったから、情念→発酵→腐敗→乾燥、わかるわかる。続きを読む
投稿日:2018.12.27
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