【感想】裏庭(新潮文庫)

梨木香歩 / 新潮文庫
(440件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
110
139
120
30
7

ブクログレビュー

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  • 夏緒

    夏緒

    静かに沁み渡るような、そんなお話でした。
    誰もが密かに抱える、苦しみ、悲しみ、それらをどうやって乗り越えていくのか。
    誰もが裏庭の主人であり、自分の世界を作り上げていく。
    傷付いた心と向き合う行為を丁寧に描いたお話だと思いました。続きを読む

    投稿日:2024.04.30

  • 寄せ鍋

    寄せ鍋

    今だから沁みるのかも。

    と読了するたびに思う。
    手にし目を通し沁み入るタイミングは人によりけり。
    本に呼ばれたら気になったら、入ってみる。
    自分にとって違う世界の扉が開く好機になる、とその都度、思う

    (2017/01/04)
    続きを読む

    投稿日:2024.04.01

  • 土瓶

    土瓶

    梨木香歩さん。

    けっこう打率の高い作家さんです。

    「家守奇譚」☆5
    「冬虫夏草」☆4
    「西の魔女が死んだ」☆3
    「村田エフェンディ滞土録」☆4

    安定の4打数4安打。内1ホームラン。

    これはもうまちがいありません。鉄板でしょう♪
    タイトルだけ見てブックオフで購入しました。
    しばらく寝かせておいた1冊です。


    アカーン_| ̄|○ダメヤコレ

    児童文学ファンタジーでした。

    合わない。
    合わないという言葉は便利なもので、本当はクソだなとか、クズだなとか、ハナクソだなとか、思っていても、でもあれだよなー、きっと好きな人もいるんだろうからいくら個人の感想つってもそんなに正直に辛辣には書けないよなぁ、なんてときに非常に便利な言葉で、今までけっこう多用してきたんですが、今回は本当の意味で合わない。
    右打席立つつもりが間違って左打席に立ったみたいな。

    主人公は13歳の少女。
    きっと現役の少女とか、昔少女だったとか、昔々少女だったとか、昔々のその昔に少女だった片鱗がかすかに残っている気がするとか、そういう方々には刺さる何かがあると思う。

    しかし当方、残念ながら身の内のどこをどう探しても13歳の少女は出てこなかった。

    読んでる間、これはアレだなと思った。

    ちょい和風な「不思議の国のアリス」に「オズの魔法使い」を混ぜ合わせて、「思い出のマーニー」(ジブリ版)をソースにして上からかけたような。
    そんな読後感。

    一九九五年第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作だそうです。

    合わないってだけで特に文句はないんですが、あえていうなら、「意外と登場人物多くね? 相関図も欲しくね? なのに人物紹介みたいなのまったくなーい」ってことくらいですかね。

    あ、あとね。
    少女の頃の魂をどっかに保持したままで、人生をまっとうに頑張って生きてきたおばあちゃんたちは格好良いですな。

    これからは本を買うときはあらすじくらい見てから買うことにしようかな。うん。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • 宮田

    宮田

    死ぬ事。家族が死ぬ事、感情が死ぬ事。それを、どうやって受け入れて、どうやって生きて行くのか。他人の様子を伺っている少女の照美の感情と、成長と共に、両親や周りの人たちの様々な関係性にいろんな形が与えられる。裏庭での見事なファンタジー世界観の広がりと、細やかな心理描写で、少女の心の内を描く大作でした。

    中学生くらいの頃に、同著者の『この庭に 黒いミンクの話』を読んで、実は『裏庭』の続きだったらしく読もう読もうと思っててやっと読んだ……んだけど、読んでから調べたら別の作品『ミケルの庭』の続きだったらしい。庭違い……。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.03

  • 桜

    途中挫折してしまいそうな箇所も多かったが、時間をかけて読み終わった。
    結構グロテスクな描写もあったけど、自分自身の心の傷と向き合う、その大変さと苦しさを物語で表現するとああいうふうになるんだろうな、と思った。
    自分自身の傷も顧みて、向き合っていきたい。傷と向き合うことはすごく辛いことだけど、向き合った先に希望を見出せるような、そんな作品
    なんとなくジブリの作画を思い浮かべながら読み進めていた
    続きを読む

    投稿日:2023.10.31

  • ぽっぽ

    ぽっぽ

    中学時代に梨木さんの「西の魔女が死んだ」を読んで、他の作品も興味を持ち購入。
    家族旅行の際にこの本を持っていき、夜ホテルで読み始めると、先が気になって、ページを捲る手が止まらなくなり、ほぼ徹夜をして読んでしまったことは今でも覚えています。
    学生時代の私に良い読書体験をもたらしてくれた、かけがえのない作品です。近々、再読したいです。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.22

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