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小林元喜 / 集英社インターナショナル (25件のレビュー)
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紙粉
お笑いの世界においての、いわゆるイジリ芸の様なものを素人は勘違いし、飲みの席や仲間内で小さく相手をこづくのを見かけるものだ。本来は落としている様で、よく考えると丁寧に相手を褒めていて言われる側も、聞い…ていた側も笑顔にする、自分も笑顔になるのが話術の上級者。本書を読み始めた時は、つまりそう言う本なのかなと甘く見ていた。しかし違った、上級者の話術などではなく。人の人生の重みを感じる優れた文章だった。強烈に人を引き付ける太陽の様な個性の野口と、若い頃から見込まれ文壇や政治のスターと歩んだ一般人著者、小林の稀有な人生の言葉は何者でもない私の人生に時に重なった。誰だって与えられた人生に時に翻弄されるものだからね。優れた文章とはいつもこう言うものなんだよね。続きを読む
投稿日:2024.05.17
はるき
このレビューはネタバレを含みます
読みやすいのだが、あまり前向きになれない内容 結局。野口健といったカリスマに助けられて生きている著者の姿 冒険とは生きて還ること
投稿日:2024.04.18
kamohon
登山家というか人間・野口健を長年近くで見てきた筆者が書く野口健伝。野口健の人生と、そこに関わることになった筆者の人生を通じて、大人の男2人の心情の機微がうまく書かれている。 人によるだろうが、私は本…を読み終わった後、野口健と筆者の人間臭さに読書前よりも魅力を感じていた。続きを読む
投稿日:2023.11.27
ありんこゆういち
野口健に興味を持ったことも有りませんでしたが、登山という事を切っ掛けに社会進出を遂げた、登山家ではない登山家という事が良く分かりました。 登山に魅せられて、誰も立った事の無い頂に立つ事を追求する、誰も…登った事の無いルートを攻略する。という事を目指すのが登山家とすれば、野口健は自己アピールする為に登山というツールを利用したという事なのでしょう。それ自体は全然非難される事ではありません。でも服部文祥が3.5流と言ったのも致し方ない事ですね。続きを読む
投稿日:2023.10.04
よおこ
かねがね、野口健という人はいったい何をしている人なのか、本業は何?的な興味があって読んでみた。 野口健にさよなら、というよりは、著者が昔の自分にさよならする経過を読んだ印象。
投稿日:2023.07.22
kuritanu
野口健のイメージは、こんな感じ。(昔著書一冊読んだので、生い立ちや登山家になるまでもだいたい知っていた。) 自己PRが上手くて、無名の時からスポンサーをどんどん自力で見つけ、若くして登山家として成功。… エベレストや富士山でゴミの回収活動なんかもしていて、それ自体は素晴らしい。だが、どこか胡散臭い感じがしてしまうのは、政治家として出馬するという噂が何度も出ること、政治家との交友をアピールしていたことと無縁ではない。 ネットで悪い噂も見たことがある。 登山家というストイックなイメージとは相容れない華やかさ(自己顕示欲)と野心がありそうな感じ。 それらの印象の理由がこの本でよくわかった。 これは野口健の暴露本でもなければ、実はヨイショしている本でもなく、著者と野口の殆ど恋愛のような付き合いを描いた本である。野口だけでなく著書自身の醜い部分も恥ずかしい部分もさらして書いている。そうでなければここまで心を打つものは書けなかったと思う。 そして野口が、欠点も大きいがやはり人間として魅力的であるということがわかる。心を鷲掴みされてしまう人は著書だけではない。本当に打算的利己的であれば、いずれ人は離れていく。しかし、何度も戻ってしまうというのは、それだけではないからである。 その摩訶不思議な魅力もよく伝わる。 服部文祥の「3.5流」発言、栗城史多との共通点と違いについてなどもきちんと検証している。 人間の業を描いた、素晴らしい本だった。続きを読む
投稿日:2023.05.22
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