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藤原夕貴 / 光文社 (6件のレビュー)
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さら
和菓子好きとしては眺めているだけで至福な本。 花筏(はないかだ)、玉響(たまゆら)、薄氷(うすらい)等美しい日本語の名前も素晴らしいと思います。
投稿日:2023.11.04
ちぃ
【手のひらサイズのキャンバス、季節の物語】 「うつろいゆく季節や情景を映し出す小さな絵画のような世界観を持つ和菓子」(p,3)とあるように、和菓子はアートなのだと気づいた。 そして、同時に日本人の…季節の区切り方、まなざし方、季節を表す言葉の多様性に感銘を受けた。 文化を表すものの一つに言語がある。 日本人による古の、世界や時のまなざし方はそのまんま言葉となる。 例えば夢見草は、桜の異名だが、桜を夢のように美しく儚いと捉えたからこそ生まれた言葉である。 世界をどのように見るか、切り取るかで世界の表現の仕方も変わる。本書は、日本固有の季語の多様性や固有のまなざし方を楽しめるし、その世界を表現する和菓子の繊細さや美しさを楽しめる。 感性をくすぐられる、ときめきに満ちた本。 続きを読む
投稿日:2023.06.23
コルベット
グラフィックデザイナー藤原夕貴さんが手がける和菓子。デザイナーがつくる和菓子ってどうなの?と思いましたが、繊細な日本の美意識がしっかり息づいています。根底にあるのは引き算の美学。日本庭園、茶道、華道、…和菓子もしかり。「食すものでありながら、うつろいゆく季節や情景を映し出す小さな絵画」と表現されていますが、まさに至言です。その和菓子と、古より使われてきた日本人の感性を映し出す美しい言葉との出会い。たとえば、「霙(みぞれ)」、「銀竹(ぎんちく)」、「驟雨(しゅうう)」と銘うたれた三種のハーブ羹、それぞれの雨模様が見事に再現されています。「うつろい」と銘うたれた琥珀糖は、刻々と変化する空を切り取ったような淡く透きとおるグラデーションがなんとも儚く。他にも、「花筏(はないかだ)」や「水鏡」と銘うたれた錦玉羹(きんぎょくかん)の瑞々しい美しさ。要素を極限まで削ぎ落とし、銘ひとつで情感や風景まで想起できる和菓子。まさに究極のデザインである、と感じ入りました続きを読む
投稿日:2022.12.22
さしちゃん
日本の美しい言葉と、美しい和菓子 まるで写真みたい。どうやったら、あんなに情景を切り取れるのか。繊細で小さな世界をずっと見てたくなる。本当に?これ食べれるんですよね? 美しい…ずっと見てられる。そして…、美味しそう 同じ銘でも、様々な切り取り方、表現方法があって 奥深さに改めてハッとした。 これ、食べちゃうんですよね?続きを読む
投稿日:2022.10.01
Dandelion-o_o-YO
言葉 と 和菓子 どちらも好き。 日本語も和菓子も美しい。 眺めているだけで幸せになれる一冊。
投稿日:2022.09.02
虹星そら
和菓子の美しさ、日本語の言葉の美しさに、 1ページ、1ページ、また1ページとめくる手がゆっくりと、時間を忘れて眺めて、読んで、見返して。と時間を掛けて読みたくなる本。 読み終えたと思った後のレシピ!… またその後の和菓子とは。合うお皿など読み応えがすごい。続きを読む
投稿日:2022.05.23
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