【感想】いえ

小野寺史宜 / 祥伝社
(135件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
24
57
41
2
1

ブクログレビュー

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  • のみえ

    のみえ

    このレビューはネタバレを含みます

    『ひと』が面白かったので手に取った1冊。
    途中までクサクサしてて、家族も仕事も、彼女とも、うまくいかなくなってしまうのではないかと、嫌な予感を常に抱いていたが、後半はそれらをスッキリ回収していき、気分良く終われた。
    主人公は、決して「できる人」ではないのかもしれないけど、素直に自分と向き合ことのできる人。そして妹と彼女は彼よりもちょっと強い人。
    『まち』も読んでみたい。あと作中に出てきた『ホケツ!』も。

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    投稿日:2024.05.12

  • 翠

    事故で足に障害を負ってしまった妹の兄が主人公。
    後天的な障害を持った人のきょうだいもそれはそれで受け入れるのも辛いんだろうな。
    しかもその事故は妹の彼氏であり、兄の友達でもある人が運転していた車に乗っていたから巻き込まれてしまった部分もあるし。
    憎むに憎めないし、でも許すこともできない。
    難しい立場だわー。
    だけど、思い立ったが吉日で間髪入れずに謝ってしまうって見習いたいと思ったね。
    思いは言葉にしないと伝わらないのは知ってるけど、それができずに大人になってしまったからな。
    なんか一冊で色んなことを感じた。
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    投稿日:2024.04.19

  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「三月 雨」
    歩けるだけ良かった。
    責任を持って添い遂げろとまでは言わないが、自分を過信してしまった末の出来事なのだから一言ぐらい言うべきだろ。

    「四月 空」
    職場での立ち位置は。
    店長に直接言えないから周りくどくても頼んでいるのだろうが、それを報告し結論を聞いて再び伝えるのは面倒だろう。

    「五月 花」
    場の空気を悪くして。
    知らなかったとはいえ冗談で済ませれるレベルを越していたからこそ、他のイライラも重なったとはいえ言い過ぎたな。

    「六月 鳥」
    久しぶりに会った時。
    互いに言葉の選び方や言うタイミングが悪いのもあるが、毎回呼び出され注意されるのが自分だと気分も良くないだろ。

    「七月 風」
    悪化していく関係は。
    あのまま家に居続けてもいい方向に転がることはなくとも、何度話し合っても平行線の時点で離れることで変わるのか。

    「八月 月」
    許せない相手は誰か。
    連絡は取り合っていても会おうと言わないことを言及せず、自ら誘うだけでなく次の約束までしてくれるのは愛情だろ。

    「九月 川」
    謝れる時に伝えてく。
    自分の中でしこりとして残っていることがあるのなら、相手に迷惑にならない程度に想いを伝えるのは大切なことだな。

    「十月 家」
    移動になったけれど。
    簡単に会えない距離になってしまったら考えものだが、少し離れるぐらいならば報告だけで終わってしまう話なのでは。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • キキ

    キキ

    安定の小野寺節。言い回しが小野寺節。
    別作品に出てきた人が出てきて楽しい。けど、意外と覚えてない私。
    小野寺さんの作品に出てくる人って、みんな優しい。ほんわかあったか系。

    投稿日:2024.03.19

  • ちゅみ

    ちゅみ

    家族を思うがゆえに、すれ違う物語。

    ▶︎読んでほしい人
    兄妹がいる人。

    ▶︎きっかけ
    まち、ひとの続き。

    投稿日:2024.03.11

  • しん

    しん

    このレビューはネタバレを含みます

    妹の足の事故を境に、自分の頭の中で悩み続ける毎日。悩む中で、自分の嫌な所に気づいて自己嫌悪し、周りが見えなくなって更に自己嫌悪する。
    しかしふとした会話で、他者の立場になって考えることができた。すると、素直に相手に思いを伝えたり、反対に話を聞いたりすることの良さに気づく。今まで言いたくなかった「ごめん。」の一言が、スルッと出るようになる。
    この物語を通して、主人公と自分を重ねることがあった。そんな書き方ができる小野寺さんの本が好きです。

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    投稿日:2024.03.10

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