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西加奈子 / 光文社文庫 (176件のレビュー)
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こたつ
様々な関係の女2人の物語が面白い視点で描かれていて良かった。特に「シャワーキャップ」が気に入った。子供のように無邪気なお母さんが印象的だった。お母さんの「大丈夫」ほど安心できるものは無いと思った。
投稿日:2024.05.25
オカケン
初めての西加奈子さん。 巻き起こる事象もそうなのだが、表現方法が大胆だなと思った。「デブ」「うんこ」「えす、いー、えっくす」などなかなか小説でお目にかかれない文字が並ぶ。 そんな恐れを知らない書き方で…生活の不確実さを描き、救済していく。 「シャワーキャップ」は泣けたし、「灰皿」、「木蓮」は切れ味鋭くて特に良かった。続きを読む
投稿日:2024.05.11
海外おやじ
このレビューはネタバレを含みます
西さんの作品は、なんというか、「癖のある」感じの印象。 いつも関西弁の女性主人公が出てきて、ちょっと繊細だったり、あるいは男勝りのユーモラスなキャラだったり。 その一方で擬態語や擬音語のチョイスが読者をはっとさせ、唸らせるところも多い作家さんです。 ・・・ そしてこの短編集。 いい意味で、何だかマイルドに感じました。曰く言い難いのですが。 いつも通り、関西弁と突き抜けた女性キャラは出てきますが、他の西作品対比、マイルドかな。 あとがきを読むと、何でもプライベートで辛い状況にあり、それを支えてくれた友人たちに捧げる本という位置づけの作品だそう。そうしたことも関連しているのかな。 ・・・ 一応、簡単に短編の内容をご紹介 「ランドセル」・・・小学生の時の幼馴染に久方ぶりに会い、ノリで旅行を計画。さっそく気まずい旅行のなかのどさくさを描く。 「灰皿」・・・思い出の戸建てを貸し出す老オーナーと、これを借りることになった新進作家とのご近所づきあい。遠慮のない若者と気をもむ老人のやり取り。 「木蓮」・・・結婚相手にと見定める彼氏。その彼氏の連れ後を預かることになった「私」。この「私」、大の子供嫌い。爆発しかけるのを必死で抑えるも最後は・・・。 「影」・・・ワケありの「私」が逃げるように訪れた島。その「私」にちょっかいを出すみさき。みさきの過去を徐々に理解してゆく私の心象を描く。 「しずく」・・・作家の彼氏とイラストレーターの彼女。それぞれの連れ子(猫)それぞれ一匹。猫の視点で一家屋根の下の様子を描く、楽しくも悲しい短編。 「シャワーキャップ」・・・女の影がちらつく彼氏。その彼氏と同棲を目前にする女性(めっちゃナーバス)と引っ越しを手伝う母親(めっちゃポジティブ)。明るい母親に次第にイラつく女性の心の変化をビビッドに捉える。 こんな感じです。 ・・・ ということで西さんの作品はこれで13作目でした。でも本作は実は結構初期の作品。 相変わらず軽妙な関西弁と擬態語・擬音語が光ります。彼女の作品を全部読み切ったら、次はどの方面にターゲットを絞りますかねえ。。。
投稿日:2024.03.20
ゴリラ
木蓮としずくが好き。 どちらもどんでん返しのような感覚におちいる。木蓮は終盤にかけて急激に爽快に、しずくは急激に悲しくさせられる。 全編女二人の話だとあとがきを読むまで気づかなかった。。。 恥ずかし…いというかなんというか。 でもそれも西加奈子の自然さ、素直さのせいなのかもしれない。。。続きを読む
投稿日:2024.03.05
たんたん
西加奈子さんの作品を作品を順番に読んでて、これは5冊目。 本作は短編集で、今までの作品よりはちょっと切ないものも多めかなぁという印象。 どれも素敵だけど個人的に好きなのは「灰皿」。少し「きいろいゾウ…」に通じるものがあった印象。 好きな人の要求を全て受け入れようとしたり、逆に秘密から目を逸らしたり。でもそれは全て愛故に起きたこと。続きを読む
投稿日:2024.03.03
あっきー
しずく、名前じゃなかった どれも地味な日常の話 ぎょっとするような事ばかりは起こらないのです いつもすこーし悲しかったり諦めたり希望を持てたり、の繰り返し
投稿日:2024.02.19
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