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小田実 / 岩波ジュニア新書 (2件のレビュー)
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yoshidamasakazu
小田実 「殺すなと共生」 人間の基本的人権〜命の大切さ(殺すなの思想)、価値観の異なる人との共生〜について考えた本。戦争被害者であり加害者でもある日本の立場から 平和主義と民主主義を わかりやすく論…じている。 共生とは 排除や差別をしない、自由を奪わない、平等で対等な関係を前提としている。仲良くすることは できなくても それくらいなら 共生できるかもしれない。 著者が目指すのは、絶対的平和主義(自衛戦争認めず)に基づき、非軍事的活動により 市民社会に貢献する民主主義。 命の大切さ(殺すなの思想)について 災害や戦争による無意味な死(難死)の批判〜人間はこんな風に殺されてはいけない 共生 *平和主義と結びついた民主主義〜対等、平等、自由な人間関係が保たれた共生 *人との共生のほか、自然との共生もある *価値の優劣ではなく、価値が異なることを認めるのが重要 民主主義 *民主主義の理想=平和主義と結びついた民主主義 *民主主義の現実=平和主義でない国がある以上 理より力が優先される→平和主義と民主主義は 絵に描いた餅〜努力が大事 平和憲法〜敵が攻めてきたらどうするか *平和主義の原理に基づいて 世界に重要視される国になる *戦争ばかり行ってきた世界の在り方を変える *核戦争=全てを破壊する戦争→戦争をするかぎり 人間は救われない 良心的兵役拒否制度 宗教上の理由、平和主義の理由により 兵役拒否。ほかの非軍事的活動により 市民社会に貢献する 「アメリカは 人種のるつぼ でなく、人種のサラダであるべき」 それぞれの持ち味は 全て残って、それでいて 全体が サラダとしても美味しい 続きを読む
投稿日:2020.04.08
bax
このレビューはネタバレを含みます
[ 内容 ] 九五年一月の阪神大震災は、今まで築いてきた「経済大国」日本の現実をも一気に露呈させてしまった。 この反省にたって、「殺し、殺され」ることなく本当に「共に生きる」市民社会をこれからどう作っていくべきか。 大空襲の体験を思索の出発点とし、今また大震災を体験した著者が、戦後50年に力強く訴える。 [ 目次 ] 1 「殺すな」の思想―震災と戦争・二つの「難死」体験をつなぐ 2 「共生」社会をもとめて―人間と人間、「われ」と「われ」をつなぐ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
投稿日:2011.03.26
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