【感想】貸しボート十三号

横溝正史 / 角川文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • むぎぎ

    むぎぎ

     この作品が書かれた昭和20年代のミステリーにエログロはつきものなんでしょうか。また猟奇と言う言葉も頻出します。ヨコミゾ作品は超が付く名作が多数存在しますが、超が付く駄作もタップリ。この本を読み終えた時の感想は「ハズレ」を引かなくて良かった安堵感。三作目『堕ちたる天女』、横溝ファンへのプレゼントですか。続きを読む

    投稿日:2023.10.28

  • りゅうちゃん

    りゅうちゃん

    金田一耕助シリーズ。「貸しボート13号」「湖泥」「堕ちたる天女」の3篇が収録されている。金田一の活躍は変わらない。「堕ちたる天女」の真犯人は予想外でした。2023.9.25読了。ちなみに「湖泥」は角川文庫の「人面瘡」にも収録されています。続きを読む

    投稿日:2023.09.25

  • Halu

    Halu

    このレビューはネタバレを含みます

    表題作ほか、短編の『湖泥』と『堕ちたる天女』が収録された本作は、「これぞ横溝正史」と言える中短編集。
    『湖泥』では岡山県の寒村が舞台の短編。短い中に対立する名家、消えた美人、戦争で心を病んだ男と横溝エッセンスがこれでもかとぶち込まれているために読み応えたっぷり。最後には飄々と事件を解決する金田一耕助の姿がとても頼もしい。
    『貸しボート十三号』は不気味な死体が見つかることから始まる中編小説。途中まで首が切断された遺体の持つ意味や、被害者の名誉を守ろうと足掻く若者たちの青さがクローズアップされた本作だが、読み終えたあと少し切なくなる。
    『堕ちたる天女』は石膏で固められた死体を巡る物語。幾重にも張り巡らされたミスリードの中から、金田一耕助が真相に迫るところや、岡山県警の磯川警部と警視庁の等々力警部が合間見えるシーンは、横溝ファン大歓喜な箇所になり、読み終えてから満足感を味わえる1作である。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.26

  • 伊奈初音

    伊奈初音

    表題作ほか、「湖泥」・「堕ちたる天女」収録。
    何度読んでも「湖泥」が生理的に無理すぎる。「堕ちたる天女」も嫌悪感の種類が違うだけで、とても嫌。そりゃ、金田一耕助も酒飲んで寝たくなるよ…
    「貸しボート十三号」の読後感が爽やかなのが救い。事件そのものは全然爽やかじゃないけど!続きを読む

    投稿日:2022.08.15

  • ohanamama

    ohanamama

    横溝正史の復刻版。
    相変わらずおどろおどろしい、
    禍々しい世界観。

    『湖泥』は好みではない(むしろ気持ち悪い)。

    最後の『堕ちたる天女』が一番面白かった。
    そのトリック?推理に、ああ、その可能性に
    なぜ思い至らなかったのか、と。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.22

  • nt

    nt

     金田一耕助ものが3編入っている。「湖泥」1957(昭和32)年、「墜ちたる天女」1954(昭和29)年、「貸しボート十三号」1957(昭和32)年。
     横溝正史の長編だと最初の方に大量の登場人物がいて、人の名前を覚えるのが苦手な私の場合、彼らの名を覚えるのに苦労し、わざわざ登場人物をリスト化するメモを取りながら読まなければならないほどだ。それに対し、これらの短編はそんなに人物は多くなく、メモを取る必要がないので、気軽に読める感じだった。この気軽さが、良い。
     3つとも面白く読めた。それぞれのトリックのアイディアは確かに意外性があって良いし、金田一耕助じしんのユニークなキャラもあってストーリー展開も楽しかった。出色のものでもないだろうが、気軽に読める娯楽作として有用なものだ。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.25

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