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桜井識子 / PHP文庫 (1件のレビュー)
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亞綺羅
借りたもの。 「勝負運」「金運」「人間関係・恋愛運」「健康運」「福運(開運、成功、子宝祈願)」「その他のごりやく」といった、運別オススメ神社仏閣を紹介してくれる一冊。 過去出版物からも該当する神社仏閣…と掲載図書を併せて紹介。都市部に限らず、日本各地から掲載されているので、私には「こんな神社があったんだ!」という発見もあった。 著者が神様と直接お話しして、どういったご利益を賜れるのか、神様がお得意なものは何かを伺う。 神仏に予想外のお姿を示され、著者自身も発見があり、驚いている。 仇討ちで神様になった、居合神社の神様は熊野神社で神様から教わったという剣術は、実は自分で編み出したという(努力家!)。「神に伝授されたとすれば箔がつくだろう?」と赤裸々(笑)に語る気さくな神様。 運をくれるけれど「ちゃんと自分で努力して運をつかめ」と厳しい竜神様。元々、武将に信仰され先勝祈願に強いので「縁結び♥」なんてやりたくない風神様。ふくよかな福の神様など。 義経神社では、義経ではなく佐竹氏の家来が神様になっていた。 戦を放棄して逃げてきたという。 神様から語られる、戦場の悲惨……恐怖、無念、怨念を抱えて死んだ――つまり成仏できない――死体があり、戦という極限状態で“狂気”に蝕まれ、婦女暴行や女子供を殺して喜んだりという蛮行が行われていたという…… 古今東西、戦争犯罪という言葉が使われる以前から、結局、戦争の地獄は変わらないという事実を知った気がした。 子宝祈願について、子供との“縁”と子宮の力が必要との事……よく言われるストレスや気を張っていると、やはり宜しくないそうだ。 私はキリスト教は人間のための宗教だと常々思っているのだが、長崎県の大浦天主堂では、知的障害を持つ青年の頬を両手で包み励ますキリストの姿が描写される…その父性に心を打たれる。 どの神仏も人間の願いに応えようとしてくれる。 そして、人間だからこそ神様が必要なのだと、神仏は語る。 生命の進化の視点から神様が語り(!)、「地球での進化の最終形は決まっていた(手足は各2本、二足歩行、脳が発達する)」「(社会構造が単純なので)恐竜に神様はいらない」「魂の成長のため」といった話まで。 桜井識子さんの本を読むと、人間は神様に愛されているとしみじみ思う。続きを読む
投稿日:2022.07.01
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