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ウィリアム・ダルリンプル, パロミタ友美 / 集英社新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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葎花
このレビューはネタバレを含みます
スコットランド人の著者(ヴァージニア・ウルフの甥!)が、インドで出会った、とくに印象的な9人について語った、という本。 たとえるならば、生の血を継ぎ目に使った家のようだ。内には澄んだ風が流れ、小鳥の囀りが聞こえてくる。いわゆる聖なるもの、と、俗なる、とされるものとが、それぞれの章でそれぞれの関わり方をしていると思う。どちらもほんとうは、過度に持ち上げたり、反対に遠ざけすぎたりするものでないことを、この本によって、教えられたと思う。
投稿日:2023.12.31
彗
インドは2009年に訪れて以来ハマり、9回訪れているが、わたしが体験しているのはほんの表面だけなのだなと思った。 外側から見ると、不吉に見えたり邪悪に見えるような風習も、実は意味があって、だからそこに…あって、現代まで伝わっている。 その歴史をよく知りもせず、現在の、ある一方向から見えたことだけで判断してしまうことが最も危険だなと思う。 盲目のバウル(吟遊行者)の話は、リシケシのトリベニガートで出会ったサドゥーを思い出した。わたしには分からなかったけれど、彼ももしかしたらバウルだったのかも知れない。 この本は図書館で借りたが、購入決定。続きを読む
投稿日:2023.11.06
azu1227
一口にインドといっても、広大で豊かな歴史文化があり、同じ位閉ざされた世界にそこでしか生きていけない人々がいます。 そんな9つの物語です。 著者と訳者が素晴らしい文章を綴るので、あっと言う間に読み切って…しまいます。 続きを読む
投稿日:2022.04.23
atsukochang
現代インドの宗教事情のみならず、ジャイナ教、チベット仏教、イスラム教、ヒンドゥー教など、なかなか知ることのできない在り方、関係性などを少し垣間見せてもらえる著作。またどのように伝統宗教や慣習、文化が生…き延びているのか、現代いんどにおける信仰、信者の在り方を知ることのできる素晴らしい本。身近に信仰のあることゆえの救済と難しさを伝えてくれる本でした。続きを読む
投稿日:2022.02.13
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