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安野貴博 / 早川書房 (26件のレビュー)
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総合評価:
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ゴンザレスポテト
このレビューはネタバレを含みます
ノンストップで読めた。展開もドキドキさせられる物があった。自動運転車が衝突回避で乗客を守るか歩行者を守るかの2択を迫られたときのいわゆるトロッコ問題は実際に議論されているし、倫理の観点でも非常に難しい事柄なのでそこに深く着眼しうまく小説に落としこんでいるところがすごいなと感じた。プログラミングの知識や自動運転、AIに関する基礎知識がある情報系や機械系の学部生なら面白く読めると思う。おすすめです。
投稿日:2023.12.10
だいすけ
滅茶苦茶面白かった。 SFだけれども「自動運転」に焦点を絞っているので難解な設定が少ないし、場面も限定的なので読みやすい。 しかも今後問題になりそうなテーマを扱っているだけでなく、主要登場人物が確り…成長するしタイトル回収の仕方が熱い。 映画化熱望。続きを読む
投稿日:2023.11.12
tetsuya44
ハヤカワSFコンテスト優秀賞作品。ノンストップのサスペンス?正体は不明でも冒頭から犯人は姿を現し、いわゆる誘拐監禁事件が始まる。舞台は首都高の上を走る自動運転自動車。 自動運転車に仕掛けられた爆弾の…起動トリガーは、自動運転車の時速が90kmを下回ること、他の車両が数m以内に接近すること、そして犯人の動画生配信の中断。自動運転車の通信システムは破壊され、犯人と交渉もできない。 犯人が監禁したのは、日本の自動運転車の多くに搭載されている、自動運転アルゴリズムを開発しているサイモン・テクノロジーズ社の創業者、社長、エンジニアの坂本。犯人は、トロッコ問題でそのアルゴリズムが選択する被害者に、人種による偏りがあることを、坂本にシミュレーションで解析するよう求める。 時は2030年、自動運転により職を失ったドライバー、自動運転車により身近な人を喪ったひとなど、いろいろと社会的な問題も描かれている。 冒頭のスピード感の後、事件の背景と登場人物を紹介していく場面が多く、ちょっとスローペースに。全体的には興味深い社会問題の提示もあり面白かった。 続きを読む
投稿日:2023.08.11
SimianLineTom
久々の小説。紹介されたため、購読。1週間で読破する程の面白さ。 東大工学部卒が書いた事もあり、非常に技術的なSFサスペンスであるが、社会情勢等も含まれてあり、非常に考えさせられる作品となった。また筆者…の作品が出ればぜひ購読したい。The future is in your hands.続きを読む
投稿日:2023.06.13
heygoodsun
自動運転はいかにしてトロッコ問題と向き合うのかという問題提起をしつつ、エンタメ、サスペンスとしても楽しめる小説。
投稿日:2023.04.14
犀
舞台は2029年の東京。完全自動運転車が実現した世界。主人公は完全自動運転のアルゴリズムを開発したサイモンテクノロジーズ社の社長、坂本義晴。 ある日、坂本が普段仕事場としている自動運転車で移動中、何…者かの男にカージャックされてしまう。 「ムカッラフ」と名乗る男は、坂本にある目的を告げ、その様子をインターネットの動画サイトで配信する。車内には爆弾が仕掛けられており、他の者が干渉しようとすると爆発するよう設定されている。 ムカッラフの正体は?その目的は?そしてどう解決するのか?とてもスリリングな内容だった。 本書でテーマとなっていることは、自動運転が普及する時に問題となることは知っていたが、より具体的に、この問題へのアプローチを知ることができた。 ハヤカワSFコンテストの優秀賞受賞作ということだが、壮大な世界観ではなかった。しかし、楽しめたという意味でも、勉強になったという意味でも有意義な読書体験になった。続きを読む
投稿日:2023.04.10
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