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重松清 / 角川文庫 (66件のレビュー)
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mii
今、中学生の子どもと暮らしている。赤ちゃんの頃から一緒に生活をし、一緒に思い出を作ってきたはずなのに、子どもが何を考え何に悩んでいるのかはわからない。親失格なのかもしれないが、それが本心だ。子どもが私…に見せる笑顔も伝えてくる言葉も、すべてが本心とは限らない。 何もわかってあげられないし、勝手にこの世に連れてきてしまったけれど、この世に産まれてきたことを少しでもよかったと思ってもらえたら、涙がでるほどうれしい。続きを読む
投稿日:2024.03.02
ひかるママ
このレビューはネタバレを含みます
前半はかなり惹き込まれ、加速度的に読み進めましたが、後半は、???となり、拍子抜け。大人が容易に絡み取られていく様子は、なかなか滑稽だったし、ロシアン・ルーレットの場面もかなり無理があるような、、、最後の方は速読でした。ちょっと残念。
投稿日:2024.03.01
まいまい
前半グイグイ惹き込まれた。 連れ子との微妙な関係、移住地で過去にあった事件、思春期の心理描写。 後半、犯人の厨二病感が私には合わず、犯人に魅入られる大人が出てから読むのが辛かった。犯罪者を神格化。まさに思春期の揺れ動く不安定な時期にありがちだけど。周りの大人が無能すぎないか… 母親どこいった…??
投稿日:2024.02.28
おすし
少し長めだけどテンポ感も良くてすぐに読めた。 今まで読んできた重松清作品とは一味違う作風だったかな、と思う。だけど好きで読みやすいのは変わらない。 後半、ウエダサマ、聖者、神、等が出てきたところからすごいわかりづらくなったので星4にした。 (私の理解力の問題かもしれない) 上田と高木は世界を終わらせたかった、全人類を滅亡させることはできないけど周りの人間を殺すことで自分から見える世界が一変することに気が付きそれを実行した。それと同時に、なぜクラスメートを無差別に殺したのか、〝分からない”状態にすることで周囲の人(特に大人達)を怖がらせ、一部の人間から崇拝されるようになった。彼らは自分の命を人質にとることは最強の手札になりうると悟り主人公を貶め、ワルキューレのカプセルが混ざった瓶を使って運試しをすることで、自分たちが神となれる存在なのか試そうとした。ここで運試しに負けたものは聖者に、買ったものはウエダサマ同等神になれる。 以上が私の解釈だが、合ってるのだろうか? この小説の解釈に答えなどなく、分からないままにしておくのが良いのかもしれないが。
投稿日:2024.02.27
南
少年による無差別毒殺事件『木曜日の子ども』事件を中心に、翻弄される家族の話。 人間は弱いから、不完全なものに惹かれるのかなぁと考えたりした。 1日を無事に終えた兵士は逆に安心して眠ることができない。静…かで、清潔で、絵に描いたように幸せな街に暮らしても、どこか不気味さを感じる。 私たちは完全なものを手にしても、それが失われる恐怖に常に迫られる。 だからこそ私たちは、その恐怖が現実になる確率を下げて、不完全なものにすがって、「自分は大丈夫」と思いたいのかもしれない。 重松清さんの作品はもともと大好きで読んでいたけど、この作品はいつものような、リアルでどこか温かい親子の物語にとどまらない。ミステリーの要素が掛け合わされた良作だと思ったから、(このアプリ上でしかないけど)評価が意外と低くてびっくりした。 確かにラスト、というか犯人の言いたかったことは明確に書かれていなくて回りくどく感じる読者も多いかもしれない。 でもこれこそが作者の伝えたいことでもあるように思う。 人はみんなわからないものに対して不安を抱き、どうにか理解しようとする。意味づけをしたり意図を知ること、あるいは「狂気」とラベルをつけることで安心したがる。でもそれは自己満足であって、決して本当の意味の理解ではない。そういうことではないだろうか。 読んでよかった作品。 続きを読む
投稿日:2024.02.15
とかげ
最初は不穏な雰囲気にはらはらしていたが、後半は微妙だった。 犯人たちの自供が長すぎる。長い割に納得もできなかった。
投稿日:2024.02.06
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