【感想】小鳥と狼のゲーム Uボートに勝利した海軍婦人部隊と秘密のゲーム

サイモン・パーキン, 野口百合子 / 東京創元社
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • meirin213

    meirin213

    サイモン・パーキン『小鳥と狼のゲーム』読了。第二次世界大戦における大西洋の戦いにおけるUボートへの英海軍の鮮やかな逆転勝利を婦人部隊によるウォーゲームの貢献という視点から描こうとした?ノンフィクション。解説では体よくまとめてはいるものの、ミリタリものとしても、あるいはミステリ的な読み物としてもなんとも中途半端。戦時下の女性の活躍に焦点をあてたものとして期待して読んでいたが、何かと婦人部隊を指揮したロバーツ大佐の手柄になりがちだし、それは時代性もあってのエビデンス不足もあるだろうが読んでいて拍子抜け。また様々な立場の人物から多面的に描くと言えば聞こえは言いが、登場人物が多すぎて散逸的で本筋というかドラマ的な盛り上がりに欠ける。そして何よりもボードゲーマーとしてもっとも関心をもってい読んだボードゲームらしい読み合い、駆け引きといった要素がいささか淡々としていて魅力が感じられない。。とはいえ映像化すれば演出さえうまいことやれば化けそうだなとも。続きを読む

    投稿日:2023.11.07

  • 熊本  ててんご

    熊本 ててんご

    隠蔽された歴史が、年月を経てこのように表出される。そこでの出来事は、興味深く、心動かされる。戦局を変える働きが、描かれていた。U-boat戦の新たな物語。読み応え十分!

    投稿日:2022.07.23

  • hon1hon2hon3

    hon1hon2hon3

    このレビューはネタバレを含みます

    テーマはすこぶる面白く、期待していたが、ちょっと期待外れだった。
    登場人物は多く、一人一人が散発で、あっちこっちに飛んでしまう。最重要人物すらどのような人物なのか判然としない。
    ノンフィクションに拘らず、史実を織り交ぜた読み物にするとよいテーマだと思った。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.07.07

  • rakuta

    rakuta

    第二次大戦中の大西洋において、孤立した英国に食料や物資を運ぶ輸送船団とドイツ海軍Uボートの戦い。圧倒的に優勢なUボートに対して、英国海軍はロバート退役中佐のゲームを用いた対潜水艦海上戦闘戦術に将来を託し、中佐は海軍婦人部隊という女性スタッフたちとともにゲームを用いた戦術を進化させ、それを護衛艦の士官たちを訓練していく。その結果、大西洋の戦いで遂にUボートの脅威を退けたという実話に基づくストーリーが語られる。
    なるほどと思って読んだが、重力堂信光氏の解説によると、大西洋の戦いの帰趨は必ずしもこの戦術によるものではなく、輸送船団に配置された護衛空母やセンチ波レーダーという新兵器・新技術によるのだという。これこそが本書の大どんでん返しであったが、重力堂氏は、それでも英国が英国人の手で勝利をたぐり寄せたという英国人の物語は少しも色あせるものではないと言う。たしかに、秘密裡に組織され、戦後忘れられてしまったロバーツ中佐や海軍婦人部隊の献身は記憶されるべきものなのかもしれない。特に、女性の地位が低かったあの時代にあって、戦争による人手不足から男性が果たしていた地位に女性が入り、しかし、戦争終結とともに元の役割を求められることとなった不遇の女性部隊員たちのことを思えば。
    なお、本書は、様々なエピソードが前後して出てきて、しかも、メインのストーリーと、それを彩るだけのサイドストーリーがはっきり区別されずに出てくるので、読みにくい面があることを付言しておく。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.02

  • ろー

    ろー

    このレビューはネタバレを含みます

     ボードゲーム好きとしてエピソードに興味を持ち読んでみた。内容自体は面白かったし、後味には現実の苦みがあるものの、物語として悪くなかった。
    ……のだが、現実の戦史にはあまり詳しくなかったので、解説を読んで初めて、割と印象操作というか偏向というか、都合よく編集された話だったのだなと思った。それにつけてもボードゲームしたい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.04.22

  • geta22

    geta22

    図上演習でUボートとの戦いをバックアップした婦人部隊を紹介。
    女性の社会進出という今日的テーマも。

    Uボート群のコードネームが「ムクドリ」や「シジュウカラ」っていう小鳥の名前なのは皮肉。

    最期の戦いはもっと書き込んでもいいのに。続きを読む

    投稿日:2022.04.04

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