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町屋良平 / 新潮文庫 (14件のレビュー)
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総合評価:
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とが
自分の心の葛藤を、下手に綺麗にせず葛藤のまま書かれた文が多く、印象に残った。 爽やかなスポーツ小説といったものではないが、登場人物たち全員に対して、わかるよ、頑張ってくれ、報われてくれ、、と思わずには…いられなかった。 170ページ程度だが、描かれている期間も1年程度(?)と短く、密度の濃い話だと感じた。続きを読む
投稿日:2024.03.12
オコチャ
初読みの作家さんで芥川賞受賞作。 正直、ページ数の割に読むのに時間がかかるくらい引っ掛かりの多い作品でした。 ボクシングの描写はリアルに描いているけれど、スポーツ系と言うよりも、さらにその奥にある人…生の葛藤や悩み成長を濃く書かれている感じ。 好きで始めたボクシングに対しての感情は、虚無感や目的を見失ってしまう今の自分の生き方にシンクロしてくる感じがあった。だから、この作品がスッと読めなかったのかな。 読了短歌 窓から 見える枝のカゲ 伸びる様子は 葛藤なのか 成長か続きを読む
投稿日:2024.02.27
浅野貴士
人の心の中の渦巻いている感情をうわぁ〜!っと書き切ったような本だと思った。 だからわりとボクサー用語とか関係なく難しい文章が自分の中であった。 主人公の周りの人達がなかなかに面白い人達だなと思った。… 好きだと思っていたことが本当に好きなのかわからなくなるのはわかるから、感情は移入した。 けど、自分と違う部分は多々あるのでそこも面白かった。 人に迷惑かけないで生きるのは無理なんだから、迷惑をかける、というより人を気にしない時期があってもいいんじゃないかなと思った。続きを読む
投稿日:2023.06.12
POPPIN
かっこいい、とは言えない負け越し中の4回戦ボクサー。3回TKO負けを喫した前戦後、トレーナーが代わり、練習内容も変わる。トレーナー自身も負けが込んでいるプロボクサーで、彼もその先の自分の勝利ために指導…を担当する。 主人公は相手を研究するうち、勝ちたいという思いよりも相手そのものの存在が大きくなり、夢の中で友達になるという性癖を持つ。それでも今回は、階級も経験も上の相手にスパーで負けたり、試合が近づくにつれて減量が激化したりする中で、怒りや涙といった闘争心につながる感情がジリジリと次第に燃えていく姿に、主人公の人間らしさを見た。 スポーツ小説ではなく、どちらかというと人間の内面を描いた叙情的で、観念的な文学作品だった。 続きを読む
投稿日:2023.05.04
かんろ
本作はスポーツ小説ではなく、著者渾身の青春文学だ。 解説を入れて182頁と短めの小説だが良い意味でスラスラと読ませてくれなかった。「発見」が沢山あった。今後の糧にしよう。ボクシング知識皆無の私だが、ボ…クサーの方々の見えない苦悩が少し垣間見えたように思う。続きを読む
投稿日:2023.01.12
1797515番目の読書家
70〜90分ほどで読み終われる。主人公の葛藤、内面がよく書き出されてて入り込みやすい。 淡々と進んでいくストーリーだが退屈しない。 最後も良かった。
投稿日:2022.10.19
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