【感想】怜-Toki- 8巻

小林立, めきめき / 月刊ビッグガンガン
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • タカツテム

    タカツテム

    『凶星』の崩壊は確かにセーラから大切なものを奪ったのだけど、一方で怜や竜華との繋がりが深まったと捉えれば何も全てが悪いことばかりではないのだろう、と個人的には思ってしまうのだけど、結局は自分自身がその現状に納得しているかという点が何よりも問題となってくるのだろうな
    だからセーラはいつまでも悔いが残ったまま。泉への申し訳無さ、洋榎と離れた喪失感…

    そんな折に現れた浩子は色々な意味でセーラ達の現状を変える起爆剤になりそうだ
    藤白七実の情報を持っていると嘯き雀卓に導いた浩子。ここで面白いのは雀卓に集ったメンバーかな
    浩子としては目的はセーラだけなのだから後は数合わせと言える。でも、セーラはセーラで本気の竜華と戦いたい。その為には怜がその場に居る必要がある。いわばそれぞれの思惑が絡み合って集まったメンバー。そしてそれを見ている泉
    知らず識らずの内に未来の千里山女子高校のメンバーが集まったね

    そういった未来性を感じられるメンバーの対局はそれこそ仲間でありライバルとなっていくことを感じさせるような運び
    セーラだけを見ていた浩子は超集中状態の竜華にしていいようにやられた。セーラは本気の竜華との対局を楽しみつつ逆転の時を狙っている。浩子もそんな怪物たちとの同卓を楽しめている
    そう考えるとこのメンバーに混じっている怜はどこか特別な存在なのかも。てっきり、この対局の中で未来予知を発揮して浩子を驚かせると思いきや、そういう展開にはならないんだ。でも、ならないからこそ、怜の特質性が見えてくるね
    浩子やセーラのように強者との対局を楽しむのではなく、純粋に皆との麻雀を楽しんでいる。また、怜が居るから竜華も本気を出せる。竜華目当てにセーラが寄ってきて、そこに浩子や泉も集ってという点を考えるとこの集まりの本当の中心に居るのは実は怜だったのかもしれない
    ……まあ、現時点では3人に全く追いつけそうにない実力をどうにかしないと壁にぶつかって動けなくなってしまいそうな気もするけれど

    楽しい対局。でも、本来は藤白七実の情報を得るための対局だったはずで。目的よりも目の前の楽しさを優先してしまったセーラは竜華に指摘されたように自分の問題を省みる時が来ているのかもしれない
    そんな中で読者に明かされる藤白七実の正体。これは怜や竜華にどのような影響を及ぼすのだろうか……?
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    投稿日:2021.12.07

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