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原田マハ / 新潮文庫 (272件のレビュー)
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総合評価:
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ぱせり
行ったことのない遠くの国の美術館で、この絵はどんな額装でどんな壁におさまっているんだろう…と、この本に出てきたタイトルをネット検索しながら考えた。 お話としては、主人公が今の自分より上の年齢層で共感し…きれない部分があったものの、すらすら読めた。 最後のお話の「道」が1番好き。続きを読む
投稿日:2024.04.07
Bookrium
元キュレーターという経歴を持つ原田さんならではの、絵に対する想いに満ちた作品です。 各短編を読むごとに登場する作品はどんなものだろうと検索して確認したくなります。 ただ、画家ではなく作品を扱う仕事をし…ている人たちの特権意識というか、お金と権力に対する執着が下品な感じがして鼻に付く。もっと純粋に絵画そのものに向き合う内容だったら好きになれたのに。続きを読む
投稿日:2024.03.23
まむ
このレビューはネタバレを含みます
国立新美術館のマティス展に行った日に読了。 ちょうど本にもマティスが出てきて、二度楽しめた。 短編集で、各章はそれぞれ巨匠の作品を題材にした作品だけど、最後の物語はそうではない。 上白石萌音さんの解説の一部を拝借すると、「なんだ視野をぐっと広げられたような」「人の人生それぞれに「傑作」が存在する」というところにとても共感し、よくぞ上手に言葉にしていただいた!という思いを抱いた。 原田マハさんの作品はいつも心が温まるし、アートの見方が変わって、視野が広がり、頭と心を同時に満たしてくれる感覚がある。 ただ、個人的にはストーリーの展開が分かりやすくて、原田マハさんは長編のミステリー要素のある作品の方が好きだなと思ったので、星3。
投稿日:2024.03.20
1860825番目の読書家
ラヴィアンローズ以降なかなか読み進められていませんでしたが、手放すタイミングで読みました。 ラヴィアンローズ、道の2章が気に入りました。 ラヴィアンローズ 退屈な日常に突然訪れた甘美な誘い。ちょっとした恋心で見た目を整えて心まで高ぶる姿は少女のようでこちらまで浮き足立ちました。結局騙されてしまうけれども、心持ち、ちょっとした工夫で薔薇色の人生になるということが感じられました。 道 小さい頃に別れてしまった兄妹の絵を通じた邂逅。道が分かれても絵で道が再度交わることができた。 兄妹にとって大切な風景(道)がこれからお兄さんの娘さんと翠さんの道になっていく、美しい風景が想像でき、2人が幸せであるようにと、願わずにいられませんでした。 あと、本編ではありませんが、上白石萌音さんのあとがきから彼女の頭の良さが滲み出ていました。普段から言葉を大切に使い、たくさんのことを考えているのだろうなと感じました。見習いたいです。
投稿日:2024.03.17
shinichiro
登場する女性を尊敬する。原田マハさんの本にやっぱり抱いてしまった、言葉にできない感情。憧憬というか、いとおしいというか、ありがたいというか。女性だけが纏う、たおやかさ。絵画芸術に関わる繊細さとの抜群の…相性がこんな読了感を生むのか。続きを読む
投稿日:2024.03.16
Limei
原田マハさんのアート小説は、読むと心が豊かになります 6枚の名画をテーマにした6つの物語 一枚の絵から紡がれるストーリー。 悲しかったり、ほろ苦かったりなのに温かい。
投稿日:2024.03.13
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