【感想】2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか

NHKスペシャル取材班 / NHK出版
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • たろさん

    たろさん

    改めて、現在の環境問題と実態について学ぶことができた。既知な情報も多いが、『知っている』→『行動できる』→『伝えることができる』となるので、まずは行動のレベルを一つ上げてみる

    投稿日:2022.07.18

  • wld2020

    wld2020

    このレビューはネタバレを含みます

    本書の内容もふまえ、環境問題の改善に向けた大きな課題として以下を頭の中にとどめておきたい。

    ①経済性
    経済的なインセンティブが誤っており、地球を破壊するやり方のほうが利益を得られることが現在の問題を引き起こし、なおかつ劇的な改善が難しい要因の大きな一つとなっていると感じる。対策としては、地球を破壊するやり方にコストを反映させる?暮らしの金額的負担が増えて難しい・・・。地球にやさしいやり方に補助金を出す?すでにやってるが、部分的かつ財源は税金。

    ②進行スピード
    やはり人々の目先の生活には影響がない、目先の利益を追い求めることが大多数の人たちがすぐに動こうとしない大きな理由になっている。

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    投稿日:2022.06.25

  • ichiro

    ichiro

    温暖化、食糧危機、プラスチック汚染への警鐘。
    どれも単独の問題ではなく複雑に絡み合って簡単には解決できない。どうしたらいいのかと絶望的な気持ちになる。

    投稿日:2022.01.14

  • 湖南文庫

    湖南文庫

    本書は、2021月1~2月に放映されたNHKスペシャル・シリーズ「2030 未来への分岐点 SeasonⅠ」の以下の3つの番組を書籍化したものである。いずれのテーマも、取材成果に基づいた現状、キーパーソンへのインタビュー、未来への展望の3部構成となっている。
    第1回「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」(1月9日)/インタビュー:ヨハン・ロックストローム(環境学者)、フランス・ティメルマンス(ヨーロッパ委員会第一副委員長)
    第2回「飽食の悪夢 水・食料クライシス」(2月7日)/インタビュー:デイビッド・ビーズリー(国連世界食糧計画事務局長)、クレイグ・ハンソン(世界資源研究所副所長)
    第3回「プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界」(2月28日)/インタビュー:メラティ・ワイゼン(環境活動家)、トム・ザッキー(テラサイクル社CEO)
    いずれの問題も、言うまでもなく、豊かな生活を追い求める人間の活動の結果生み出されたもので、それらは、気が付かないうちに地球の持っているレジリエンスを遥かに上回る負荷を地球にかけ、現在に至っているのだ。
    番組(第1、2回)のインタビュアーを務めたジャーナリストの国谷裕子氏が、本書の最後で6人のキーパーソンのメッセージを以下のように振り返っている。
    ◆科学的なエビデンス、情報をしっかり受け止め、科学が指摘しているリスクに基づいて行動することが重要である。パリ協定の「1.5℃」目標は、政治的に選択された数字ではなく、科学的エビデンスからの結論である。
    ◆「人々は何度も危機が迫っていると警告されても、家の玄関まで危機が迫るまで行動しない」が、残された時間は極めて少ない。
    ◆消費者の選択と若い世代の行動力こそが変革のカギとなる。人々を動かすためには、持続可能な未来へ向けての改革が、何かを犠牲にしたり、制限を伴ったりするというネガティブな印象を与えるのではなく、その改革により、自分たちは将来より多くの恩恵を受けられるという前向きなナラティブが重要。
    ◆政府による経済的インセンティブが誤っているため、地球を破壊する方法で生産する方が、地球環境に優しい方法よりも安上がりになるようなパラドックスが生じている。これらを解消する必要がある。

    題名の通り、本書で取り上げられたような世界規模の諸問題の重大な分岐点は2030年と言われている。パリ協定の合意(2015年)から既に6年が経ったが、この間に(日本人の)我々ができたことは何か。。。マイバッグを持ち歩き、ハイブリッドカーに買い替えたこと(私もそうだ)だろうか。。。ベストセラー『人新世の「資本論」』で斎藤幸平氏は、「SDGsはアリバイ作りのようなものであり、目下の危機から目を背けさせる効果しかない。・・・SDGsはまさに現代版「大衆のアヘン」である」と喝破しているのだが、氏の唱える「脱成長コミュニズム」が唯一の正解かは別としても、事ここに至り、極めて短期的に大胆な社会の変革が必要なことは自明であろう。そして、そのためには我々が現実を科学的に直視することが不可欠である。
    ロックストローム博士が言うように、「地球上でこの決定的瞬間に生きている私たちは、困難に立ち向かう時代のヒーローになることができる」と思いたい。
    (2021年10月了)
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    投稿日:2021.10.11

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