【感想】闇祓【電子特典付き】

辻村深月 / 角川書店単行本
(436件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
112
191
97
9
2

ブクログレビュー

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  • シュク

    シュク

    いやーーーーおもしろかった。
    ストーリーとしてもSFみがあってよかったけど、それぞれの章に描かれる人間の闇の解像度の高さが生々しすぎて呼吸が浅くなったくらい。
    闇にされてるんじゃなくて、もともとある闇を引き出されてるんだなーと思いました。素晴らしかったーーー続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • 淳

    学校、近所付き合い、職場
    身近な場所で実際に起こり得そうな内容過ぎて、怖い
    小説だからと割り切れない感じにゾクゾクした作品。
    面白かった。

    投稿日:2024.04.09

  • ungroun

    ungroun

    幽霊が出てくるホラー小説と思っていましたが、この世にいない幽霊より、この世にいる人間のほうが、よっぽど怖いと震えました。

    いつでも助けてくれるイケメン高校生。
    添加物のない自然食品は人間を良くするママ友。
    パワハラを助けたくなる職場。
    迷惑かける子がいたら正しくする小学生。
    そんなバラバラな話しが段々とひとつの線でつながるので登場人物の名前が出てくる度にドキドキします。

    少し気になるのは人が飛んだり突然消えたり、人が簡単に死んでしまうのだけなければ、より現実的でリアルに怖さが引き立てたのかと思いました。

    多数決社会の政治や経済、法律、教育、職場、友人も含めて現代は知らない間に安心安全を意識して生きているのは当たり前になりました。
    そんな世の中、ハラスメントは良くないと味方になって助けてくれる正しい人に近づくと、全く見えていなかった新しいハラスメントが現れてくる。
    わたしもそうですが、間違いたくない、失敗したくない、悪い人に近づきたくないと思う。
    だからみんなも、正解したい、成功したい、正しい仲間に近づきたい。
    でもそんな弱い人間にゆっくりとハニートラップへ導く怖さは、現実でも起こるかもしれない。と、辻村深月さんは教えてくれた気がしました。
    自分は大丈夫。近くにいる人は信頼しているし優しい人だから安心。と思っている方はぜひこの本をおすすめします。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.31

  • ケンシロウ

    ケンシロウ

    このレビューはネタバレを含みます

    ホラーのような空気感の多分ミステリー。題材は人コワ系ホラー。でもミステリー。

    初読の辻村作品を読むのは10年振りくらいかも。各話群像劇であり連作。最終章までに繋がる仕様。伏線の散りばめとか回収は相変わらず上手でワクワクした。あと四章までやってからのエピローグが良かったです。
    闇ハラ…他人に自らの闇を押し付けるハラスメント。闇ハラについては分かるような分からないような…。でも誰かがいることでいつの間にか集団の雰囲気が変わった、っていうのは確かにあるよね。「父親」のジンさんは傾聴と肯定してるだけだから、「相手の弱さを積極的に助長させる」というハラスメント?一番怖いかも。

    相変わらずなんというか、登場人物が鈍くてまっすぐで、よくも悪くもこういうの変わらないな…、と思った。この真っ直ぐさで書かれた「子供」なんかは分かるなぁ、すごく良いなぁ、って思うけど、「大人」だと「お…さてはのびのび育ったな?」て思う。他の本も大体全員がそう。辻村深月が書いた「無敵の人」とか読んでみたい。

    ⚫︎あらすじ
    「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
    クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
    しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
    唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
    ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
    身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!
    (角川HPより抜粋)

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    投稿日:2024.03.29

  • bakumon17

    bakumon17

    このレビューはネタバレを含みます

    辻村作品には珍しい ホラー作品
    5本の短編が最後に回収される

    そこはかとない怖さを感じる作品

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    投稿日:2024.03.28

  • 1770445番目の読書家

    1770445番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    怖い 自分も作中の登場人物のように闇に引き摺り込まれるところだった。

    短編集かと思いきや短編"連載”集

    第1章宇宙人みたいな(物理的ではなく)人物が出てきてSF要素が強かったから途中読むの断念しそうになった(汗)
    第2章〜 タワマンやパワハラをテーマとして書かれてリアル 第3章の「同僚」はこれから自分が実際に遭遇しそうな内容で身震いした。 役職を与えられた途端、自分の立場と権力の猛威を振るい人が変わったように傲慢になっていく。そんな彼らの中にも心の弱い部分があり、その弱さを埋めてくれる目下の頼るが実は罠であってー。弱みにつけこむカルト宗教や占い師のような...。

    最終章で一連の事件が終結したが、根本原は何も解決していない。続編がありそうな雰囲気(なさそう)(あってほしいという願望)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.22

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