【感想】ノーベル文学賞が消えた日

マティルダ・ヴォス・グスタヴソン, 羽根由 / 平凡社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • エンコルピオ

    エンコルピオ

    結果として2018年度ノーベル文学賞の選定が延期になった原因として選定委員会の母体ともいうべきスウェーデンアカデミーの会員の夫の長年に及ぶセクハラや公金横領問題、受賞の事前リーク(守秘義務違反)といった事象を現代のトレンド化した#MeToo運動と関連しながら報告される。
    文化界?という特殊な才能を評価された者たちが集まる社会で互いの既得権を守るようなメンバーの姿があさましい。
    ノーベル文学賞という世界的なステータスが特定の少数者とマスコミ(商業的な宣伝・ムーブメント)によって創出される現状は違和感を感じていたが、それが露呈したことは報道の自由の勝利であり、知る権利の勝利でもある。
    文化人と称してセクハラや特権を振りかざす者、それを擁護し、結果的に自らの特権を擁護する連中の腐敗ぶりは反吐の出る世界だ。
    しかも彼らが高齢で分別をわきまえてしかるべき教養人であるにも関わらず反省という言葉を辞書から無くしたとしか思えなかった。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.22

  • hosinotuki

    hosinotuki

    あちらこちら場所を選ばず話題になるセクハラ問題、レイプ。男性が権力をかさにきて女性を支配する様子は醜く腹立たしい。MeToo運動の広がりは素晴らしい。スウェーデンよお前もか!ではあるが明るみに出て良かった。続きを読む

    投稿日:2022.01.07

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