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朝比奈あすか / 光文社 (135件のレビュー)
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ぴぴ
このレビューはネタバレを含みます
小説を読んだのは久しぶり。 気になっていた本。まさかの公文のお教室の本棚で発見しお借りすることに。 私、推理小説や探偵漫画とか、我慢できなくて先に犯人を確認して安心しながら読み進めていくタイプなんです。。笑 そんなもんで、何度、結末を先に読んでしまおうかと思ったことか…笑 耐えるのが辛かったです…笑 こんな"笑"多用しておりますが、本の内容は全く"笑"じゃないです。 中学受験経験者当人、子に中学受験を経験させた親御さん、経験してない人、この本を読んでどう感じるものなのか凄く知りたいなと思いました。 完全にファンタジーに感じる?リアルで震える?ただ恐怖を与えるだけ?感動物語?みんなどう感じる? 私自身は中受経験者。両親は共に未経験だったけど、教育関係の仕事だったので、私は当然のように中受レールに乗せられていた。 もう◯十年前の話だけどね。当時はどうだったかな。都内だったけど、クラスの中でする子はするって感じだったのかな。。 実はあまり覚えていない。頑張って思い出そうとして出てくるのは… "友達ともっと遊びたかった" 1人だけ塾があって遊びの輪の中から1人先に帰るのがいつも嫌だった。 "荒れに荒れた" 人様にはとても言えないような荒れ方をした。カンニングなんか息を吸うようにした。(宿題やってなくて、答えが間違ってて、"怒られるのが嫌だった"から) とてもじゃないけど受験生とは思えないような荒れ方だったから、そんな子供の行動を見て親はどう思ったんだろうね。それでも受験しなくていいよって選択肢は与えられなくて残念だったけどね。 親の方がね「受験はやめたんです」って人様に言うのが嫌だったのかね。しらんけど。 今、人の親になった私が想像しても、そんな子供の行動、どう考えてもストレスでしかないじゃん、受験なんかやめさせろやめさせろーって感じですけど。人として。 完全に親のための受験だったなって思う。受かった学校(通った学校)に行くのかそれとも公立に行くのか親に最終確認(一応?)された時のことはなんとなく覚えてる。 「受かった私立に行くよ…せっかく受験したから」って言いながら、親の顔に私が答えるべき選択肢が書いてあったこと、公立に行く友達たちのことが頭から離れなかったのはよく覚えてる。 うちの親の大好きな言葉「あなたが自分で選んだのよ」 (わ!つーちゃんのパパの指が…!!!!!!!) あのね、入ってからも地獄だった。 私は、中学受験の勉強さえすればもう一生こんなに勉強しなくても良いんだと思い込んで4月を迎えたから、さあ!中学生だ!塾通いなさいって当たり前のようになった時「え??」って思ったのを凄くよく覚えてる。 部活というものにも失敗した。 学校の先生が「この学校では100%に近い生徒が部活に入っています」ってアナウンスした時に「なんでみんな当たり前に部活に入る"テイ"なの?」と。 たったひとつ年齢が違うだけで偉そうな顔をしている"先輩"や体育会系の雰囲気にも全く馴染めず、かつ辛気臭い?(言葉…すみません。当時そう思ったんです)文化部にもまーったく興味が持てず。 入学してからって、まあ、クラスでは出席番号の近い子で仲良くなったりもするけど、だんだん同じ部活の子同士で仲良くなってさ。 学校ちょーーーーーーーーーつまんなかった!!!!!!!!!!!!!!! 家は相変わらず勉強しなさい、お習い事の練習しなさいで私は爆発したよ。 幼稚園、小学生と家出をたびたびしてきたけど、中学でももれなく家出。なかなか長期間。 いや、今思うと異常だわ。どんな家だよ。 そんな私は、第一子がまだ未就園児の時に、中学受験をもしするなら難関校を狙えるように…と思い、教育本を読み漁り、有益そうなセミナーには熱心に参加し、知育に力を入れ…とめちゃくちゃ教育ママをしておりました。 でも子が成長するにつれて、勉強以外のこともするようになって、勉強だけが全てか?難関校を目指すのが全てなのか?そもそもなんで中学受験をさせたい?なんて思い始める。 多分中学受験はさせないだろうな…と思っているのが現在。 自分語り長くなってしまったけど。 本に戻ります。 つーちゃんの身内が大体性格悪くてびっくりする。私の両親は、この本の義両親みたいな感じ(白目) 父は自分の価値観が絶対で、うちの子のお習い事なんてまーったく興味ない!「そんなもん役に立たないから早く辞めさせろ」って私に言ってくる最低ヤロー⭐︎ 母はとにかく世間体命♪自分たちと自分たちのしてきた教育が世界最高だと思ってる見栄っ張りさん⭐︎ 両親でうちの子が賢いのを「自分たちの教育が良かったから」とかドヤ顔で言ってくる。 私は自分の両親のこと苦手すぎてもう可能な限り接触をたっております。 ちなみに私のきょうだいは親に感謝してるとか言ってるから、感じ方は人それぞれですね。。 つーちゃんのお父さんは、どこが良くてこんな変な人と結婚したの?と不思議で仕方がなかった。こんなやつ絶対やだ!!(めちゃイケメンとかなのかな。。) 教育虐待されてもそれを鑑みれず同じことをしてしまう可哀想な人だなーと。 お父さんとその両親の毒にまみれた世界にもの凄く共感を覚えながらも、お父さんの言動は絶対に許されたものじゃないって、思っちゃう。 私も勉強できなくて怒鳴られ殴られてるからね!大勢の前で! 大の男の人が怒ることほど子供にとって怖いことなんてないよ。いちいち貧乏ゆすりとか本当にやめてほしい。 動物じゃないんだから、叩かないで。恐怖心で何かを強いらないで。 数字になんの意味もないってことがなんでわからないの。小学生の国語と算数で文系だ理系だなんて決められるわけないでしょ。 この夫婦途中で離婚するのかと思った。 1番嫌だったのは、お父さんの帰国後、勉強見ている時とか、機嫌伺うように空気読んでるお母さんが最悪って思った。 子供守れるのあなたしかいないでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!! フラッシュバックするから余計にそう思うのかな?私は自分の過去を重ねてるのかな? 私は実母に対して「この人は私を守ってくれない」って思ってます。 つーちゃんは一人っ子だから余計にママパパ親族の思いが入りすぎちゃうのかなって。 でも、パパの兄弟の話、林さんところの姉妹の話、そういう話も散りばめられてるのがとても良かった。 読み進めながら、痛い痛いって思いつつも泣きはしなかったけど、貴子さんのくだりで初めて泣いちゃった。あんなにみっともないところを見せても温かく抱きしめてくれる他人。こんな人いないよ。 あとは魚類のところ、加藤先生との秘密のお手紙とか。 凄く泣いちゃった。 頑張ってる当事者つーちゃんの想い、ずっと聞きたかった。 つーちゃんのお母さんみたいに中受とは無縁で、でも自分の人生はなんとなく上手くやってきて、たまたま子供も色々上手くできて、ちょっとプライドも高くてみたいな人ってこんな感じになるのかね。 サクラサクヒマデの誹謗中傷見た時、匂わせ?みたいなやつ超性格悪…って思ったもん。あなただけじゃなくて、子供の人生背負ってんだよ?身バレの可能性なんて絶対避けなきゃでしょ。 ちょっと気持ち上がって書いてみたくなっちゃったの? 後先考えない行動(フライトに成績表持ち込んだり、決勝大会の電話とか)に読んでてめちゃくちゃイライラした。軽率すぎるやろ!!!! このちょっと性格悪い(←私はそう思う)感じがリアルなんだろうか? もちろんこのつーちゃん母に共感できるところもあったけどさ。 怖い。難しい。精神力人間力試されるよね。子育て。 子供で自分の人生をリベンジしようとしちゃダメ。 つーちゃんパパのアレにもあったけど、無理矢理は絶対に歪みが生じる。 正論ほど暴力はない。無限に子供を殴れちゃう。目に見えない傷はやがて絶対に自分に返ってくる。 返ってくる事実に怯えるんじゃなくて、目に見えないだけで、とんでもなく子どもを血だらけにしてることに気がついてほしい。。 無断で家を出て、死んでるかも?!とか思って初めて気がつくなんて怖すぎるよ…(うちの親は気づいてくれなかったけど。。) 一生消えない傷もあるから…。。 つーちゃん、大丈夫かな。。。 本の最後は、オーケストラみたいだった。 サビの盛り上がって盛り上がって盛り上がってーから一気にスッと終わる感じというか。 新鮮で良かった。 なんか新しかったなー色々。 心理描写が細かいようで、つーちゃんママ以外のことはわからないからもどかしいなって思ったり。。 あーでも本当。自分のことを振り返りながら、凄いものを読んでしまったなぁと。 2月の勝者とはまた全然違う。 中学受験怖すぎる。したくないなと思った笑安易に笑 今渦中にいる方々が、同じような思いをしないように、同じようなことにならないように、啓発本となれば良いな、、、
投稿日:2024.05.02
1996563番目の読書家
終盤の12歳編では1ページ1ページハラハラさせられる展開で自分の子供かのように錯覚させられるほど没頭してしまった。
投稿日:2024.04.10
KENTON
昨今、中学受験の闇や、潰れてしまう子供の悲惨さばかりが取り沙汰されるが、小学生が高い目標をもって進んでいくその経験は悪いことばかりでは無いと思う。 この作品でも小学6年生である翼が、自分の実力以上の…ことを父親に強いられ、日々高い成果を求められながらもそれに応えられないという現実と、親に愛して欲しいという子供の切実な想いがうまく噛み合わず、親子共々絡み合うように堕ちて行く様が描かれるが、それが大袈裟ではなく実際にそういった家庭が実在している現実を思うと本当に切ない。 こういった小説を読めば読むほど、受験はスポーツに近いなと思う。 挑むのであれば、家族としての強い土台が必要だ。子供の希望を第一に、夫婦の認識をすり合わせつつ金銭的な事もしっかりシュミレーションする。そして「退くも勇気」という精神を忘れずに家族が一丸となることで、合否という結果以上に様々なものを得られる貴重な経験になるんじゃないだろうか。 こういった作品は戒めとして、色んな人に読んでほしい。 内容が内容だけに心を抉られすぎて、小説として面白かったのかどうかの判断が難しい。 希望のある中学受験が、世の中にもっともっと増えますように。続きを読む
mioms
「これはやりすぎだ」と、人ごとに思って読んでいたけれど、話が進むにつれて「自分もまどかさんと近いことをやりかねない」と思ってしまった。 自分の子供時代をやり直せるかのように感じて、過度に期待してしまい…そう。 「この子のためだから」とか考えてしまっていたら、子供を置いてけぼりにしていると思おう。 読むのがとても苦しかった。 子供は、親の表情や態度から親の本音を受け取るから、自分の考えを隠したりせずに、一緒に話し合える親子関係を築きたいと思った。 いつも元気でいてくれることに感謝です。 続きを読む
投稿日:2024.04.06
スナフキン
この読書感想文は、親子関係や教育に関する深い本でした。 登場人物の円佳と翼の関係が、 親の期待や周囲のプレッシャーによって歪んでしまい、 翼が自分の本当のやりたいことや感情を抑え込む状況が描かれてい…ます。 また、親が自身の社会的な評価や自己満足のために子供を利用していると感じました。 この本は、こどもがいる親には深く共感できる本だと思います。 子供の成長や幸福に焦点を当て、 親が子供の個々の能力や欲求を尊重し、 子供の自己実現を果たすための環境を提供することの 重要性を強調していました。 私もこどもがいるので、 読んでいて心に響く一冊です。続きを読む
投稿日:2024.04.04
ujoint
2024/4/3 これはすごい。リアリティ。 中学受験の世界。 「コンコルド効果。『ここまで費やしたんだから』っていう思いで引き返せなくなる心理」 「学年が上がるごとにかかる費用も増えてきて、時間…も労力もかけて、ますます、離脱できなくなるじゃない。」 心臓が止まりそうになった。 中受関係は、漫画「二月の勝者」で胸を抉られたけれど、こちらは文章のみで想像力が掻き立てられる分より辛かった。 わたしも絶対子供を壊してしまうタイプの親だと思う。 続きを読む
投稿日:2024.04.03
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