【感想】その日、絵空事の君を描く

音無白野 / ハヤカワ文庫JA
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
0
0
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • robin1101

    robin1101

    箱に子猫がいるのを目撃した東江。そこをスルーした時、同級生の佐生とすれ違う。佐生は高校3年生になってから体調不良のため、全然登校していなかった。やがて、佐生が猫と接している時、佐生は倒れてしまった。東江は佐生と猫を自宅に入れたものの、猫は翌日には死んでいた。佐生が死んだ猫の顔を見た瞬間、周りが崩れていった。
    佐生には、ある秘密を抱えていた。


    とにかく切なすぎる物語でした。佐生は死顔を見ると、自分以外の人は、記憶の中から、その人の存在を初めから消し去るという能力をもっています。

    その佐生と幼馴染の東江が、次々と災難に巻き込まれます。
    以前、二人は絵画教室を機に仲良くなったはずが、先生の死去と存在そのものがなくなったことにより、東江はその記憶を無くします。
    他にも、事故に遭ったりするなど「切ない」の連続で、胸が痛かったです。

    そういった中でお互いが、相手を懸命に良い方向へ頑張っています。
    もうすぐ死ぬかもしれない佐生。負傷してしまった東江。お互いに最善の方法を探るために奔走する姿には、涙を誘うものがありました。

    ラストを読んだ後、題名に着目すると、グッとくるものがあり、じんわりと余韻を浸れました。
    二人の仲睦まじさに青春の爽やかさもありましたが、純愛ラブストーリーの要素もあって、恋って良いなぁと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.23

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。