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杉井光, 春夏冬ゆう / 電撃文庫 (7件のレビュー)
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sakopy
このレビューはネタバレを含みます
そう これなんだよね 鳴っている音楽を 紙面から言葉で表現する 読んでいる私はいつまでも外側だけど 中に入って作っていた彼が 一度外に立ってみてみた時の思い 自分の物で 自分の場所で 離れてみないと 気付けな買ったからこそ ワガママに バカになっていることの気づく 何もできない できることはこれしかない その音楽が 自分以外の誰かの心を動かすからこそ 人と出会う その出会いを積み重ねていく
投稿日:2023.07.29
jk54
伽耶はいいキャラだったしタクトとの曲も気になる次回作が楽しみ! 蒔田シュンの実家を訪ねるシーンは叙述トリックを意識されてたのかなと思う、普通に騙された。 イブのクアドラプルデートは笑ったしホント真琴ちゃん最高だな……。 華園先生が手術に向かう、ある意味死への覚悟の中で送り出した、Adventすなわち「待誕祭」と、そこに重なるPNOのアンコール曲、、すごすぎます。
投稿日:2022.05.05
無垢野タイラ
どんどん作曲できる真琴は凄い。予約投稿が後の伏線になるとは。 花園先生の描写は痛々しくて読むのがつらい。真琴の心に一番刺さっているのでは。
投稿日:2021.11.17
sy
やっぱり杉井光作品ではこのシリーズがベストだと思う。 音楽を描写する詩的表現が巻を追うごとに研ぎ澄まされていっている。後書きでSF作品の詩的さに言及しているけど、その影響が大きいのかと合点した。 あとは細かいことだけど前巻に引き続き叙述トリックが仕込まれてたのが個人的には好みだった。 拓斗さんと作った曲の公開が無かったけどこれは次巻以降?
投稿日:2021.10.21
タカツテム
『さよならピアノソナタ』が男1・女3のバランスでやっていたから、本作もその人数構成でやるものとばかりに思っていただけに追加メンバーには驚き 真琴が新メンバー伽耶のプレイングを耳にして揺れる、なんてのは…前巻でも似たような展開が有ったけど、今回はまた別種のものになっているね キョウコの時は真琴の立ち位置が乗っ取られるかのような感覚だった。でも、伽耶は真琴と異なるベースを操る。だからこれは乗っ取りにはならずにPNOを別の存在にさせかねない作用として効いてくるわけだね だから、真琴もバンドを外から見たいなんて言い出せたのかもしれない 伽耶は瑞々しさに溢れたタイプだね。既に芸能界に片足を突っ込んでいるし学校での立ち位置も微妙だから、もう少し荒んでいる部分があったっておかしくないのに若い憧れを持ってPNOに接している でも考えてみれば他のメンバーも最初はそういう部分が幾らか有ったのかも。真琴以外の3人は家庭環境から押し付けられる不自由さに息苦しさを感じていて、だからこそ楽園を求めていた。真琴が楽園の在り処になった そういった視点で伽耶をみれば、彼女は念願叶って楽園に辿り着いた少女と形容することも出来るのか。作中で描かれる顔も焦がれていた楽園を前にしての姿とすれば、素直な少女にも見えるか 元々真琴に憧れて、一度は破断になりかけた話が真琴の熱意によって再び形を取った。そして最後には「僕は、伽耶の音が欲しい」なんて言われてしまったわけだ そりゃ、真琴含めPNOには夢中になるし、真琴の脱退にむくれるよなぁ 真琴がソロ活動を模索する中でネットの片隅で出逢った一つの音源 小さな子供にとって宝物の地図を見つけて方々を探し回って宝物を見つける事が夢のような行為であるならば、音楽家にとって音の欠片から関係者の記録を探し回って楽曲を作り上げるのも夢のような行為なのかもしれない。このエピソードを読んでそんな事を思ってしまった 何処からどう聴いても良い音源。だけど中途半端な作りで由来も不明。その音に魅了されれば完成させたくなるし、誰がどうしてネットの海に落としたのかも気になってしまう これは真琴がバンド活動を続けたままであったなら、実らなかった出逢いだろうね 拓人が味わった自分の音が自分の物では無くなる感覚。昔はそれに対して素直に反発してしまい音は楽曲にならなかった。誰の耳にも届かなかった。 この世に生まれ落ちないまま漂っていた欠片を何年も経ってから楽曲として作り直せるなんて、なんて夢のある話だろう でも、このエピソードにて夢が甘いものとして扱われず、苦々しいものとなっているのは現実の儚さが有るからだろうね。 音は楽曲に成れば消えない。けれど、それを扱う人間はいつか消えてしまう。そんな事を思ってしまうエピソードだった だからその後に始まるクリスマス編も何処か似たような甘さと苦さが有るね クリスマスイブにダブルブッキングならぬクアドラプルブッキングが発生するなんてそれどんな夢次元?と聞きたくなる。しかも、途中で変にバレたりせず誰とも穏やかにクリスマスデートを実行できるなんて…… ただ、真琴の方に四人の少女への恋愛感情が希薄なものだから妙な背徳感とかもなかったりするのだけど。その傾向は真琴が選んだクリスマスプレゼントにも現れているね。ものの見事に音楽グッズばかりである。どこかの誰かさんみたいにビートルズのレコードを送らなかっただけ、マシとも言えるけど(笑) こうして都合よく形作られた甘い夢のような時間は守られて、無事にクリスマスライブの時間へ。そして裏で進行していた苦々しさの静かなインパクトが…… 音は楽曲に成れば消えない。だから美沙緒がネット上に上げた楽曲も消える事はない。つまり、美沙緒が消えてしまう事態が有ったとしても美沙緒が真琴の為に紡いだ楽曲が消えることはない 成功例も少ない難しい手術に対して何か抗える物があるとすれば、自分を何処かに残すように祈りを音に乗せて放つことだったのかもしれない。だからネットに曲を残して、それに使ったピアノを託して…… こうして託されたなら、真琴だって応えなければならない。美沙緒によってきっかけが作られたPNOは真琴を中心としたものだった。だからPNOから真琴が抜けるなんて有り得なくて。そうすると伽耶が入るのは難しくて 一方で伽耶を疎外して終わりにするのではなく、ソロプロデュースの形になったのは良かったね ……その際の台詞がどう考えても告白以外の何物でもなかったのに他意が一切含まれてないって凄いよなぁ(笑) 祈りは届いて再会が約束された。再会は音楽祭辺りになるのだろうか?続きを読む
投稿日:2021.10.05
よーぐる
女の子の魅力がいっぱい出てていい作品だと思った。 やり取りの小気味よさやライブの描写の勢いも、たまに読見たくなる味。
投稿日:2021.10.02
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