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アン・ウォームズリー, 向井和美 / 紀伊國屋書店 (69件のレビュー)
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kana000
多くの娯楽を禁じられた刑務所の中で 本を読むこと、本から得ることが別の輝きを放つ。 読書会開催を支援する著者自身も過去に事件に遭遇し、心に傷を負っていた。 そんな彼女も受刑者とともに本を読み進める、と…いう行為を通じて 少しずつ緩んでいく。 紹介された本ごとに章立てされており、 それぞれの解釈がぶつかり合う。 本を介してその人の思考を知る、という意味で読書会の面白さと可能性を感じる。続きを読む
投稿日:2024.03.20
小松 美樹
刑務所で開かれた読書会。参加者が、それぞれの本をどのように読んだか、どのようなやりとりが行われたのかが赤裸々に記されている。まるで、自分が読書会に参加したような学びがある。本の偉大さを感じる。
投稿日:2024.03.16
しんた
ひょんな事から刑務所の読書会を担当する事になった著者。彼女が見た囚人たちの姿とは。 本を求めるのは理屈ではない。人間が持つ理性や知性、そして教養といったものが求めるのかもしれない。 名作が主に取り上げ…られ、それについて囚人たちが互いの意見を尊重し話し合う姿が実に印象的である。 本に触れる事で相手を思いやり、その背景に何があったのか、を知る。それは囚人たちの背景を知る事であった。 派手なシーン、いわゆる暴力、流血などのシーンは一切ない。それなのに本書は人の心をとらえて離さない。それはこの本が本物の「声」を宿しているからだ。社会にこそ嘘や混じり気のない本が必要なのだ。続きを読む
投稿日:2023.10.21
sakura19saya
刑務所の読書会という一般の読書会とは違う環境でのエピソードが面白かった。本を読んで、何かが変わるのか。結局は本人の気持ちや周囲の支援による。しかし、今までは知らなかった事を本から学ぶことで、視野を広げ…、新しい視点新しい考えを手に入れて、前を向いて行く囚人もたくさんいた。多様なことを受け入れて知ることの大切さを学んだ。続きを読む
投稿日:2023.09.11
charlie-iruka
カナダの刑務所で立ち上げられた読書会のドキュメント。 著者は過去に被害者として犯罪者と対峙したこともありトラウマを抱える中でボランティアとして参加するというところから始まる。 読書を通じて受刑者の心の…変化だったり、感じ方がしっかりリポートされてて、読書好きにはたまらない。 もちろん全ての受刑者が本によって更正するわけじゃないというリアルもあるけど少しでも良い方向になってほしいと願わずにはいられない。 一つの本をみんなで語り合う読書会には参加したことないけどいいな、やってみたいなと思った。続きを読む
投稿日:2023.08.09
toradesukantia55
このレビューはネタバレを含みます
カナダのコリンズ・ベイ刑務所で開かれる読書会。 社会復帰までのシステムが日本とずいぶんと違うように感じた。 また、服役者の読後感想が、なかなかに鋭いのも驚かされた。 一読の価値あり。
投稿日:2022.11.28
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