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高殿円 / 角川文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
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kazubook21613
戒名探偵、なんとも突飛な設定だが、お話そのものは「いまだ冬を見ず」を除くとわりと軽いお話。 タッチが軽いので、湿っぽくならずに軽いノリで楽しめます。 「いまだ冬を見ず」は、世界で紛争が多発している現在…色々考えさせられます。戦争は終結すれば、それでハイ解決と言うわけには行かないんですよね。 ワトソン役が麻布の寺の次男坊で、生活には不自由ないのが少し妬ましい笑 それにしても、探偵役の外場君があまりに謎すぎる。続編ができるのだろうか。だとしたら、ワトソン役の幼馴染の女の子にも、もっと活躍の場を与えてほしい。続きを読む
投稿日:2024.01.12
末期ー。
単行本の設定がなかったのでこちらに。 外場くんはただただ鮮やか! そして金満くんもただのバカじゃない。 いまだ冬を見ずではちょっと泣きそうになった。 戒名の意味をもっと知りたい。
投稿日:2022.05.22
caninha
最初の3話がすごく軽い感じだっただけに、最後の「いまだ冬を見ず」は戦争も絡んでかなり考えさせられる話だった。戒名の奥深さにビックリした。
投稿日:2022.02.01
saga-ref
4話で構成された連作短編だが、前半3話は、本作の過半を占める「いまだ冬を見ず」の前振りなのだろう。謎の高校生・外場くんの豊富な知識で安楽椅子探偵の雰囲気を醸し出す。麻布の寺の次男坊・春馬の能天気ぶりが…、兄で住職代理の哲彦から虐げられている彼の境遇を軽く読ませてくれた。第4話のペリリュー島で玉砕した日本人の御霊に対する供養の思いに、単なるラノベではないものがあり、感動した。著者の作品は初読みだが、積読本『トッカン』の作者だった。そうだ、『トッカン』を読もう!続きを読む
投稿日:2022.01.16
yokota3716
タイトルを見た時は何だろうと不思議な感じがしましたが、でも読んで見ると面白かったです。 戒名探偵のルーツを知りたいですね。
投稿日:2021.09.19
ごまみそずい
タイトルで出オチ感があるけれど、しっかりした物語! 最初の短編3つは、主人公の金満くんが同級生の外場くんに泣きついて(お供え物の高級菓子と引き換えに)戒名がらみの問題を解決してもらう、学園日常の謎の発…展型。もちろんこれらもおもしろいのだけれど、やはり最終話の「いまだ冬を見ず」が素晴らしい! これは読んで欲しい。 超有名企業オータム・ヴィレッジの創始者が、親族に「自分の気に入る生前戒名をつけてくれた者に株のほとんどを譲る」と言い出す。学校の先生から相談されて、外場くんは色々調べた末に戒名を提出し、それが最終候補に残って呼び出され……。 なぜ外場くんがその戒名をつけたのか、それによって創始者の秘密が明るみに出る。それは戦争の混乱の中で起こった仕方の無いことで、戦時中の体験談が時を経ても重みをもって語られる。船のシーンは涙ぐんでしまった。 戦争を小説内で描くのはためらわれる部分もあると思うが、これはとてもいい描き方だったと思う。さすがです、戒名探偵卒塔婆くん。続きを読む
投稿日:2021.09.18
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