【感想】トラッシュ

増島拓哉 / 集英社文芸単行本
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
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ブクログレビュー

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  • 木森杏奈

    木森杏奈

    躍動感や疾走感溢れる感じですらすらと読めたが、題材が題材なだけに今時の若者の気持ちもいまいちよくわからず、共感できないまま読み終えてしまった。作者の方も若いのでやむを得ないのかもしれないが、、最後の2章の展開は読めなかったので、その辺りは面白いと思ったが、全体的にはそこまで心に残らない作品だった。続きを読む

    投稿日:2022.11.08

  • mr.satomi

    mr.satomi

    集団自殺に失敗した若者達の行き過ぎた夢と希望から転落、仲間割れ。
    中盤以降の破滅ストーリーが地味だったかな?

    投稿日:2022.04.06

  • まる

    まる

    自殺に失敗した6人が、「もう怖いものはない」と彼らのやりたいことをやっていく。
    「死にたい」とすら思ったことがない僕としては、誰の死にたい理由にも共感できず、彼らの生や死を美化する論理にも辟易としたが、どこか和がずれ始めたあたりからはページが止まらなかった。

    クエンティンタランティーノ監督で映像化したら面白そう。
    (たぶんこの作家は映画好き)
    続きを読む

    投稿日:2022.02.10

  • nekotaro

    nekotaro

     心に闇を抱える見知らぬ19歳と20歳の6人の男女が、集団服毒自殺を図ったが失敗し生き延び、格好良い死を迎える日まで自分達を生に繋ぎ止める為の反社会的な活動を行う事になった。

     小説の構成は、6人の登場人物が各章毎に決めた行動を章毎の登場人物が主人公となり一人称で語られる。

     ・イケメンで大学生の浅野、麻薬の売人から売上金と麻薬を強奪する。

     ・コンビニ店員の川原、ゲイが理由でいじめに遭い、母親からも見捨てられ心に深い傷を持っている。差別主義グループにドライアイスで作った爆弾で負傷させ、混乱に乗じて警察官から拳銃を奪った。

    ・人生に刺激を求める大学生の林田、造幣局の展示品を強奪し仲間を逃す為に囮となって警官達と銃撃戦となり、切望していたカッコよく派手な死を迎えた。

    ・メンバーで唯一の女性で大学生の佐藤、林田の死に刺激され、かつていじめられていた同級生の目の前で焼身自殺を遂げようとするが、イジメの首謀者だったかつての親友をホームに突き落とし殺した事で自分の死に様をさとる。

     暴力、殺人、拷問と随分と残酷なシーンも多いですが、軽い読物過ぎて印象に残らないですが、それでも3章までは、闇を抱えた若者が派手でカッコ良く死に世間を驚かせる為に必死に暴力を繰り返している様は、何となく物語として読めましたが、後半は仲間割れからの殺し合い、読後感も何も残りませんでした。
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    投稿日:2022.01.08

  • masabox

    masabox

    閉塞的な想いや鬱積した感情に突き動かされる若者群像劇ですが、そのご都合主義的に言われそうな部分は、ある程度納得がいく流れにはなります。そこにその道の方たちを出してくるのは、作者の得意技なのかもしれませんが、迫力もありバイオレンス的な要素と軽い会話劇と言う部分のバランスも良く感じました。正義ってなんだとか、やっているコトって結局ってハナシも収斂していきます。各人の結末に納得感を与えられるような前段を経て、結びまで駆け抜ける感じは疾走感にあふれていました。続きを読む

    投稿日:2021.12.13

  • 赤毛

    赤毛

    ネットを通じて知り合った自殺したい若者6人が、死にきれずに、グループを結成し自分を傷つけた社会に対して復讐を試みていく。その目的が徐々に変質化していき。。ストーリーは面白いのだが、登場人物のキャラクター設定と展開がミスマッチで、なかなか没頭できない感じが残念。続きを読む

    投稿日:2021.11.13

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