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幸田露伴 / 岩波文庫 (3件のレビュー)
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紗井谷
伝記なのかと期待して読んでいたら、思っていたのとは違いました。「渋沢栄一はこんなにすごい人!」といった書き方はなく、功績を数値を交えて淡々と記述している本ですね。
投稿日:2022.04.28
kazubook21613
大河ドラマも終わってしまったのに、今更ながらの渋沢栄一伝(笑) そもそもが露伴が自発的に書いたものではなく、解説によると、どうやら頼まれ仕事の様子。人間渋沢栄一を描くとの意気込みで引き受けたようだが…、それが達成されてるかはかなり微妙。 下野するまでの若き栄一は、それでも生き生き描けてるが、下野してからの後半生は駆け足感も否めない。 渋沢栄一が日本資本主義勃興期のとてつもない巨人であるのは理解できるが、もっと生身の渋沢栄一を感じたかった。これだけの事績を残した人間なので、魅力的な人間だと思うが本書を読んでいると、伝わってくるものが少ない。露伴さん途中で飽きちゃったのかな。 続きを読む
投稿日:2022.02.20
トリコ
『青天を衝け』(大河ドラマ)を観つつ、参考としてこの本を読み始めた。書いたのは幸田露伴。渋沢没後一周年に伝記編纂事業開始、数年後、本書が上梓された。 渋沢本人と同時代を生きた人による伝記なのでそれなり…に信憑性が高そう。しかも流石露伴先生。打てば響く名文、かつ淡々とした文体でとても読みやすかった。 内容は大河ドラマとほぼ同じ(原作これなんか?)若き日の攘夷志士、渋沢が江戸に出て徳川慶喜の家臣となり幕臣として渡仏。フランスで得た商工業知識を日本に持ち帰り、日本の金融産業の発展に貢献したと。平たくいえば誰でも知ってる内容だが、その尋常ならざる仕事への情熱、上司(慶喜や、大蔵省時代は井上馨)への敬慕の念、不眠不休で働ける異常な体力、エネルギー、バイタリティ。現代まで続く有名企業のいくつを作った?会社立ち上げすぎてて嘘みたいで笑える。多くのビジネスマンにとって、学ぶところの多い人物なのは間違いない。 彼は私利私欲のためでなく、5年後10年後の日本の未来の有り様を見据えて、誰もが豊かになれるそんな社会を実現するために粉骨砕身努力した人であった。 こんにちの日本の発展は、この人なくして成り得なかっただろう続きを読む
投稿日:2021.10.07
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