【感想】雨の日は、一回休み

坂井希久子 / PHP研究所
(53件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
6
23
18
4
0

ブクログレビュー

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  • ともこ

    ともこ

    初読みの作家さん。
    一時期、スポーツコーチのパワハラで辞任ニュースが連発されてた時、謝ってるおぢさんたち、何が悪かったか分かってないよね絶対。って思ってた。
    世代間ギャップ、とかじゃなく、外国の人、っていうくらい価値観が違うんじゃないかと思う。
    分かり合えない、とは思わないけれど、通訳をはさむか、血が流れる悲劇を経なければ友好関係は結べないのではないかと。
    同情はするし、こちらからも歩み寄りは必要よね、と思うけれど、おぢさん達からの歩み寄りも是非頑張ってもらいたい。
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    投稿日:2024.04.07

  • みたらし娘

    みたらし娘

    いるいるおじさんが沢山出てくる1冊。
    でもおじさん達だって苦労してんだなってのがよくわかる。
    パワハラセクハラが当たり前な昔がいいなとは思わないけど、今が○○ハラばっかりで生きにくいってのもわかるなあ

    嫌なおじさんいっぱいだけど、モラハラかますお局様とかの方が個人的には嫌いかな笑

    作中の嫌われおじさん達が1人の人間として前向きに変わっていく様子がとても良かった。

    さなたんが優しくてほっこりした

    がんばれおじさん達!笑
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    投稿日:2024.02.12

  • ハルめめ

    ハルめめ

    昔は良かった…。そんなサラリーマンの声が聞こえてきそうな作品。企業戦士として24時間働くことも厭わず日本経済の中枢であった昭和の時代。時代は様変わりし平成から令和へと。出世街道から外れ始めたりして、なかなか現代日本での居所を見つけずらくなってきた五人のおじさん方のお話。迎合するわけではないけれど、今の時代や生活に馴染んでいこうとする元気もあって、やっぱ昭和の戦士はパワフルだ。続きを読む

    投稿日:2023.11.22

  • こしあん

    こしあん

    「本人も周りも、おじさんはつらいよ」という通り、時代の変化についていけないおじさん達と、振り回される周囲の人々の短編集。

    いるいる!こういうクソジジイ!とイライラするおじさんばかり出てきたけど、そんなおじさんにも色々悩みと葛藤があるんだよな…と思ったり。
    おじさんも、おばさんも、若者も。みんな一人一人の歩いてきた人生があって、一人一人考えてる事があるんだよな。
    私が出会ってきたあのむかつくおじさんも、あのクソジジイもこんな葛藤を抱えてるのかな、なんて少し優しくなれたりする…かもしれない。
    だからといって作中に出てきたセクハラと女性蔑視のおじさんは許せないが。お前は反省しなさい。

    図書館でふと手に取ってみた本。めちゃくちゃ面白かったし、文章もとても好みで嬉しい出会い。
    坂井希久子さんの他の本もとても面白そうなので読んでみようっと!



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    投稿日:2023.11.08

  • ヘンリー

    ヘンリー

    このレビューはネタバレを含みます

    おじさんを描いたお話!?面白そう!と思って、手に取りました。そしてタイトルはどんな意味なんだろう?と。
    仕事の話がメインだったけれど、そう、仕事の大部分を支えているのは世間のおじさん達なんだよなぁと。おじさんはおじさんなりに悩んでいて、でも何でそうなってしまったのかわからなかったりしている。共感できそうでできなかったり。
    おじさん側の視点と周りの視点と、どちらを批判するでもなく淡々と描かれていてとても読みやすかったです。ちょっと笑えて、ときには突っ込みたくなる、楽しい一冊です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.28

  • E

    E

    世の中に、そして誰しもの身近にいる「困ったおじさん」を集めた連作短編集です。

     坂井希久子さんの本を読むのはこれが初めてで、少し検索してみたのですが代表作はお料理系(?)の方なんですね。

     私は女性という立場上、こういう人いるなあ、と思うと同時に登場する「おじさん」たちの呆れるほどの身勝手さに怒りを通り超えて呆然としました。
     自分の父親もこんな風に物事を見ているんだろうかと思ったら寒気がしてくるほど。
     一人は、男性同士ならセクハラはないと勘違いしている(し、女性にも失礼千万な)男性。一人は女性を無意識的に見下し、定年間近になって間違いに気づいた男性。浮気の末に娘に迷惑をかけ、挙句人を脅す男性。「女性はイージーモード」と小バカにしている男性。そして、自分の正義を振りかざし他人に迷惑をかける男性。
     こう並べてみただけでも、イヤーなラインナップだなと改めて思います。
     それぞれに共通して言えるのは、「見ている世界が狭い」ということ。仕事だけに集中して生きてきたサラリーマン男性にとって、専業主婦の妻は自分の添え物にすぎないし、自分がメインだと(無邪気に・確信して)思っているということ。
     一部を除き、改心の余地も見えないような人もいて、残念だなあと思いました。実際には、同じようなことが起こっても相手のせいにして怒鳴りつけたりさらにパワハラを重ねたりする人の方が多いんだろうなと思います。

     正直、むかむかしたので一話目で読むのをやめようかなと思ったのですが、「おじさん」の脳内を知るために読了しました。結果、イヤーな気持ちが加速しました(笑)
     対話と互いの尊重。この二つが鍵ですね。

     この本が輝く場所は個人の読書環境ではなくて、シニアセミナーやパワハラセミナーの教材として、ではないかなと。
     「どこに問題があるかを答えてみましょう」とかやったりすると参考になるしかなりリアルだなと感じました。
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    投稿日:2023.10.18

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