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野地秩嘉 / 幻冬舎文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
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norika
このレビューはネタバレを含みます
06/14 これはすごい。 ひとつの時代を生きたような読後感。筆者の構成や文章力がまずすごい。 そして、、、 プロデューサーであるということ、国際人であるということ、文化交流の場をつくるということ、、、 この本は、私のバイブルの一冊になるのではないか。 「教養のある人は、誇りがある」 ただ、確かに川添にはもともと相当な資金があったわけで、彼の余裕さなど人格を褒める際には、そこを無視することはできない。
投稿日:2023.06.14
naoponhon
読んでいて “あの頃” の情景を想像した。 夢を探して背伸びしている若者達。 そこに色んな物語があって。 川添さん、すごいなー。 浩史も梶子も。 社交的で行動力があってセンスがあって。 … キャンティいつか行ってみたいなー。 とその後、誕生日にキャンティに行きました。 この本がもっと好きになった。続きを読む
投稿日:2018.11.03
frog1065
林真理子「アッコちゃんの時代」に出てくるキャンティの背景をもっと知りたくて、この本を手に取りました。店の常連であることが、都会の文化人・都会のおしゃれな不良の証であるような、一見さんには敷居の高いイタ…リアンレストラン。私の想像の及ばないような世界にクラクラしました。続きを読む
投稿日:2013.05.13
rika0511
女神、梶子を雑誌で目にしたのは 十代後半だった。 この女の人は今まで自分の周りを 過ぎて来た人とは違う。 一目惚れというやつだった。 知的で奔放で愛した人には、とことん 可愛い情熱を注ぎ、彼がこの世を…去れば、自然に息絶えるそんな姿も可憐だと思った。続きを読む
投稿日:2012.10.01
haru12345
六本木から東京タワーへ向かう途中、外苑東通り沿い、伝説のレストラン、キャンティの前を通りかかったことがきっかけで、この本を手に取りました。女優加賀まり子さんが、昔、トーク番組でキャンティーの話をしてい…たことから、昔、有名人が集ったレストランということは、知っていましたが、あまりにもこじんまりとした店構えに、これが…有名なキャンティ? と驚きました。キャンティは、皇族から文化人、六本木で暇をもてあましていた若者まで出入りする店でした。そこで才能を見いだされ、世に出た人も多いといいます。どのような出自であれ、その後の環境により、挽回はいくらでも可能だと私は信じます。人生を階段に例えるなら、その踊り場に、必ず出会いがあるはずです。環境を見つける嗅覚が、キャンティに集った若者にはあったのでしょう。毎日のように集い、食事をし、話をし、お互いの人となりを理解する、また、人の才能を見出し、それを活かすことができる大人がいる。キャンティは、1960年代から70年代、古き良き時代の、才能のある人が偶然に集った溜まり場なのか。現在、キャンティのような溜まり場は、存在するのでしょうか。続きを読む
投稿日:2012.05.11
kamawanujp
「『キャンティ』とは一軒のイタリア料理店を指すのでなく、そんな人々が集まったあの時代の、あの空間だけを指すのだ」この一文がすべて。川添浩史・梶子夫婦と客たちの熱量にやられた。大きな人に会いたいものだ。
投稿日:2012.04.23
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