【感想】ののはな通信

三浦しをん / 角川文庫
(157件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
31
48
45
14
6

ブクログレビュー

"powered by"

  • リリー

    リリー

    装丁から、可愛らしくほのぼのした物語を予想していたけど、思いっきり裏切られた。

    とても激しくて情熱的な愛の物語。

    思春期独特の美しさや残酷さにドキドキしたり、大切に思うからこその選択に切なくなったり、強く凛とした姿に涙したり、、、展開に心と頭が追いつかない!!

    一緒にいることだけが愛じゃない。
    離れていても共に生きていくことはできる。

    思いがけない最後に言葉を失うも、じんわりと温かな気持ちになる。そんなお話でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • c

    c

    読み始めはゆるい高校生百合かと思っていたら、展開がおもしろくてドキドキハラハラでグイグイ引き込まれた。
    往復書簡の小説は初めて読んだけど、感情の揺れや状況も伝わってきて面白かった。

    投稿日:2024.05.04

  • 粒谷@読者垢

    粒谷@読者垢

    長い時間をかけて読んだ。
    ののもはなもポエミーで、少女時代の秘密の恋を神聖化してる感じがどうも苦手だったからだ。

    10代で、ましてや男子のいない女子校で運命の恋なんて決めつけるのは早すぎるし、行き過ぎた友情や若気の至りみたいなものだと思っていた。現に二人は割と早く別れてしまうし、はなは結婚してしまう。

     後半から一気に面白くなった。
    続きが気になって仕方がなかった。
    はなの最後の手紙の一文「感謝します。神さまでなくあなたに。」に痺れた。
    読み終わった時、とても切ない気分になった。
    大人になってまた再会するような陳腐な展開を想像した自分を恥じた。



    続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • ゆてみ

    ゆてみ

    こんなに分厚い往復書簡、しかも女の子同士の恋?…読む前は足踏みしてた。
    高校時代の手紙のやりとりからはじまる。小学生時代は交換日記、中学生時代は文通、授業中の手紙、高校時代はメール。話すことが溢れていた私の学生時代を思い起こさせて、すごくリアルで、あとがきで辻村深月さんが書かれたように私の物語でもあるんだって思った。
    時間とともに変化し、胸に抱える宝石も輝きを変え、その経過を往復書簡で表す。なんだかどっぷりはまってしまった。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • 読書家TRex

    読書家TRex

     女性同士の友情から恋愛感情へ。別れても繋がる心。往復書簡が続く。
     途中、結構長くて面倒くさい感じがしたが、読み終われば、壮大な物語。

    投稿日:2024.02.01

  • ケーキ切れるようになりたい

    ケーキ切れるようになりたい

    往復書簡形式の小説であり、どちらか片方の主人公に感情移入の比重を傾けて読んでいたはずなのに最後には自分が主人公の二人になり、お互いの言葉に心が動かされ、感動していた。
    第一章高校生編で友達という言葉の便利さについて言及がされていた。どんなに言葉を連ねても言い表すことのできない感情を込めたり、何の思い入れもないただの知り合いに使うこともできる。それ故に自分と他者との関係性にその名前に苦しむことがある。でも、成長しお互いを真に愛した時、私はもうその関係に名前を求める必要がなくなるんだとわかった。
    誰かを愛すことは考え実践し続けることである。自分の日常にも誰かを思って書かれた送る予定のない手紙が綴られている。これは無意識のうちに行われているもので、この小説はそれを可視化している。
    考えることを放棄せず、芯のある優しい人間になり人を愛し愛される人間になっていきたいと思える一作だった。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.30

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。