【感想】マンガでわかる 災害の日本史(池田書店)

磯田道史, 河田惠昭, 備前やすのり / 池田書店
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • Kazu

    Kazu

    日本で起きた、地震、津波、噴火、台風、洪水、土砂災害、感染症、の歴史を知る。
    未来の予測はできないが、起これば戦争よりも多くの死者が出てしまう自然災害。

    1855年の安政江戸地震で浅草、本所・深川あたりは多くの家屋が崩れた。
    1923年の関東大震災では、10万人以上の死者を出したが、墨田区だけで火事で4万人近くが死んでいる。
    その20年後は、戦争で空爆を受け再度ひどい目に遭っている。
    私の住まいの近辺は迷路のような狭い道だらけだが、両国・錦糸町、本所・深川の辺りは東西南北きれいに区画整理された街並みになっている。
    この碁盤のように修復された道は、かつて地震と戦争でボロボロにされたことを物語っている。

    今年の夏もコロナの猛威に加え豪雨と熱波に襲われている。
    墨田区は全域が海抜0メートル地帯で、自宅の近所には海抜-0.6メートルなんて看板もある。
    荒川の決壊か、かつて経験したことのない大雨に遭うと一帯が水浸しになるだろう。

    東京に住んでいて怖いのは、
    ・東京直下型地震でのインフラ麻痺、建物の倒壊、火事、東京湾の津波・高潮
    ・富士山噴火の火山灰によるインフラ麻痺(特に水)、各種機械の故障
    ・(これは私だけかも知れないが)浜岡原発の事故による放射能汚染

    南海トラフ地震が発生すると大阪でも4mの津波に襲われる可能性があるらしい。
    そうなると大阪駅や新大阪駅あたりまで津波が到達する。
    南海トラフ地震による東京への直接被害に関してはわからなかった。
    東海道の交通マヒによる影響が大きいようだ。

    本書では、熱波・干ばつと寒波・大雪については触れられていなかった。

    台風による高潮、洪水、強風。
    ゲリラ豪雨、線状降水帯、竜巻、落雷。
    土砂災害、土石流、地滑り、崖崩れ。

    年々狂暴化しているこれらの災害に要注意ですね。
    我が家は防災グッズはいろいろ揃えているが、最近は確認と見直しをしていない。
    非常用トイレと紙おむつは買い足しておいた方がいいかも。

    戦争なんかしている場合ではないよ。
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    投稿日:2022.08.27

  • にゃんこ

    にゃんこ

    このレビューはネタバレを含みます

    コンビニで衝動買い。
    磯田さんの災害の日本史に関する本だと知ってつい。
    確かに、災害を歴史的な見方で研究している人って磯田さん以外あまり聞かないような気がします。
    東日本の震災のように、過去に大津波があった地域だったにもかかわらず、防げなかった災害を少しでも減らしたいという思いが本書からも伝わってきます。

    また、学校では最近の災害しか教わりませんが(古くても関東大震災)それよりももっと前の災害からも学べることはいっぱいあるはず。またもし、磯田さんの最新の災害の歴史の本が出たら読みたいと思います。

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    投稿日:2022.08.19

  • rukiyo

    rukiyo

    著者である歴史学者の磯田道史氏が大量の古文書を読み込んで日本の災害の歴史を研究(磯田氏は新聞と同じスピードで古文書を読めるということ)。江戸時代は識字率が高かったこともあり、様々な記録が残されている。本書はそれをマンガという形にして、若者でも受けられられやすいようにまとめたもののようで、ところどころ漢字にルビがふられている。

    しかしマンガだからといってあなどるなかれ。文章量も多く、なかなか読みごたえがある。日本は本当に災害大国だ。記録を丹念に見ていくと、同じ場所で何度も同じような災害が起きているのがわかる。果たして現代人は、この教訓は生かせているだろうか…?
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    投稿日:2021.10.17

  • かわうそぉ

    かわうそぉ

    歴史から学び現代の生活に活かすことが出来るのだなと実感した。

    昔の人と同じ過ちを繰り返さないために、身を守る行動をする。

    投稿日:2021.09.25

  • ise-ji

    ise-ji

    「津波の日本史」章、読了
    ・揺れが長い→海溝型地震→津波の可能性高
    ・津波はミキサー車の中のような砂泥で泳げない
    ・日本の主要道路は湾岸に多い。助けや物資が遅れる可能性
    ・南海トラフ地震による津波は1-2割の確率・500-1000年に1度レベル。で「特大(←?東北の津波はどのレベル?)」になる。前回の特大は約500年前。
    ・遠地津波・前触れのない津波
    ・浅い川でも、遡上する。速さは陸地の2-3倍になる。(避難路に川がないか注意)
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    投稿日:2021.07.23

  • machi0222

    machi0222

    「津波の日本史」章、読了
    ・揺れが長い→海溝型地震→津波の可能性高
    ・津波はミキサー車の中のような砂泥で泳げない
    ・日本の主要道路は湾岸に多い。助けや物資が遅れる可能性
    ・南海トラフ地震による津波は1-2割の確率・500-1000年に1度レベル。で「特大(←?東北の津波はどのレベル?)」になる。前回の特大は約500年前。
    ・遠地津波・前触れのない津波
    ・浅い川でも、遡上する。速さは陸地の2-3倍になる。(避難路に川がないか注意)
    ・避難警報がでても逃げない人の多さ。
    ・「逃げなかった」26.8%.「津波が来るのをみて逃げた」10.6%、「津波が来る前に逃げた」62.6%
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    投稿日:2021.07.21

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