【感想】キム

キプリング, 木村政則 / 光文社古典新訳文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
1
0
2
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • Mar

    Mar

    イギリス人初のノーベル賞作家の代表作の一つ。児童書の『少年キム』というタイトルの方が有名かも知れない。

    主人公のキムはイギリス人ですが、幼少期に両親が亡くなり、英領インドで英国人孤児として暮らしていました。日焼けして現地の言葉を巧みに話し、「みんなの友」と言われるほど周りに溶け込み親しまれていました。

    ある日、チベットから「聖なる川」を探しにきた老僧の不思議な話しぶりに感化され、弟子として同行することに。キム自身も亡き父が予言した「緑野の赤い雄牛」を求めて旅立ちます。

    と、ここまでが序盤で、ここから後は当時の世相を反映してか、ロシアの南下政策と対峙するイギリスの諜報活動の一翼を担う羽目になる話しが混在してきます。老僧と離れて諜報活動ができるように学校に入れられるあたりですね。そのことは後半に生きて来て、エンディングも上手くまとまっていますが、いかんせん話しが長すぎです。

    ただでさえ宗教や人種が入り乱れて語られてグッタリしているのに、あまりコレと言ったことも起こらない中盤でダレてしまいました。幾つか面白い場面もあっただけに、ちょっと残念かな。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.16

  • Slipper

    Slipper

    「蓮華生大師」のふりがな「パドマサンバヴァ」をうっかり「バナナマンサンド」と読み間違ったので、館長と老僧の場面がすっかり設楽&日村で脳内変換された。

    投稿日:2022.10.04

  • 白いヤギと黒いヤギ

    白いヤギと黒いヤギ

    キプリングは「ジャングル•ブック」しか読んだことなかったので購入して少しずつ読みました。時代背景など、多少の知識は持っていましたがやはり作品としては今一歩。それでも、かつての悠久たるインドへ思いを馳せる事はできました。続きを読む

    投稿日:2022.05.14

  • saigehan

    saigehan

    植民地(イギリス→インド)時代に現地で生まれ育った作者と同じ境遇の白人の少年がチベットから来た高僧と旅をする話で、人種、文化、宗教が入り混じる、非常に興味深い内容と思い、手に取りました。が、全然頭に内容が入ってきませんでした。ページ数も多く情報量を多いので、自分のペースでゆっくり読むのがいいと思います。でもなんだろなー、子供が主役だからですかね、語りべ?が真面目というか、これといった山場などがなく、まあちょっといまいちでした続きを読む

    投稿日:2022.04.06

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。