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上田健次 / 小学館文庫 (8件のレビュー)
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えいえいおーっ!
普通の家の子とテキ屋の仕事と学業を両立している子のブラザーフッドのお話。 テキ屋の仕事から社会と接している子は、どこか大人びる。人間関係の細かいお作法やレストランでのマナーも心得ている。 普通の家の…子との共通点から意気投合ではないけれど偶然のあれこれで話が展開していく。 小さい社会の謎のヒエラルキー。 よくある展開。だけれど… 読後、グルメや嗜好がどうこうでなく ストーリーの総括として カップ焼きそばでなく、鉄板で焼いた少し焦げたところのある固まる寸前のドロリとしたソース焼きそばが食べたくなる。 超高級店の分厚い鉄板でなく 薄くもなく分厚くもない、屋台のテッパン。 思春期のあれこれを暗示しているようだ。 「テッパン」良いタイトルだと思った。続きを読む
投稿日:2024.05.05
nyabii
若い頃の記憶を振り返りながら、友との出会いと別れを描いている。ほろ苦い話ではあるけど、最後は東屋の口癖「お前の顔こんなだぜ」を彷彿するやりとりに救われる。
投稿日:2024.03.09
085587
このレビューはネタバレを含みます
ぐっと引き込まれるストーリー展開。東屋がかっこよくて、吉田と2度と会えなくなったことが惜しい いっきに読んでしまった。涙涙
投稿日:2023.12.28
ニセ人事課長
ランキングにあった『銀座「四宝堂」文房具店』を読みたいと思ったのだが、中古本屋にはまだ出てこずで、同じ作者のこちらから行ってみる。 同窓会で甦る中3の夏休みの思い出。 町一番の不良、テキ屋の四代目・…東屋のキャラクターが魅力的。 おじいさん子でその祖父が語ってくれた規範と知識に従い生きていて、主人公・吉田と同じ中学生とは思えないほど大人びて、腕っぷしも強ければ料理も上手い。 『お前の顔、こんなだぜ』と茶化されるばかりの「まともな家の子」である吉田との対比が際立ち、男気溢れる居住まいに仁侠映画を思い出す。 やくざの頭になった男の、若き日の外伝といった趣。続きを読む
投稿日:2023.05.12
りえぽん
☆5に近い4。(勝手に☆5のハードルをあげてしまっているため……) 昭和の空気感、思春期の友情、垣間見る大人の世界……。 言葉にすると安っぽくなってしまうけれど、そういった切なさの混じったいろんな感情…が呼び起こされる。 「日本おいしい小説大賞」応募作品のため、食べものの描写がたくさん出てきて、美味しそう!……ではあるのだが、主役の2人の少年の前には、ちょっと邪魔な気も……。 とにかく、2人がいい。 絆って、おいしいご飯をどれだけ一緒に食べたか、その時間を共有できたか、と密接に関わっている。 時間が長ければいい、回数が多ければいい、というものではない。その時間の濃密さ。 最後も、ハッピーエンドかはわからないけれど、ホロリと来ました。続きを読む
投稿日:2022.11.24
ももやん
良かった。 まあ青春って感じですね。 不良?笑少年と僕があの夏に起こした青春の1ページ。そのテッパンで焼くヤキソバは何よりも美味しい。 お前こんな顔してるぜ。
投稿日:2022.05.05
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