【感想】殊子とおじさん 縁と月日

水島ライカ / KADOKAWA
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    Webで読んでいたのですが、気になるところで終わってしまったので、思わずコミックス買いました。
    そして、最後まで読んで「ふおおおお!」となる。
    おじさんの正体が知れて、様々なことが腑に落ちました。
    精神が非常に落ち着いていたことも、力持ちで体力が凄まじかった理由も。

    人の感情を読み取りすぎて疲弊しがちなOLさんと記憶喪失の精神が非常に安定しているおじさんとのもどかしい恋愛もの。
    殊子さんは初期からおじさんこと高山さんにベタ惚れなのですが、段々と高山さんも落ちていっているのが堪らなく可愛い。
    特に告白されてからの転がり具合が。
    何しろ前述通り、精神安定しすぎていて本心が見えない人だから、殊子さんへの想いがどういう類のものなのか、ずっと疑って読んでいたので。
    しかも、彼は記憶喪失の状態だから、恋人がいたのか、既婚者なのかも分からない状況。
    彼自身もそれを自覚しているのか、殊子さんに踏み込み過ぎてはこない。
    (その割に、殊子さんを待っていたり、食事に行くのを楽しみにしていたり……これが大の大人なおじさんがやっているので、非常にもだえる)
    彼が殊子さんの手を取ってくれる未来はありえるのだろうかと。

    そんな彼の気持ちがちゃんと分かるのは最後の最後の一言なのだ。
    もうこれは是非買って最後まで見届けて「ふおおおお!」となってほしい。

    ちなみに、「縁と月日」の店長さんが個人的に凄く凄く大好きで。
    お美しい上に結構面倒見が良くて、殊子さんを気に入って手を回してくれるのが本当にナイスアシストだった。
    本人は楽しんでいる部分も多々あっただろうけど。

    一方で苦手なのは課長さん。
    好きな子ほどいじめたくなる系なんだろうけど、殊子さんとは相性最悪である。
    最後にちょっと株を上げたけど、それでは帳消しにならんぞという。
    本人も気付いていなさげだったから、そこに同情の余地はあるけど。
    高山さんには勝てる訳もなかった。
    まあ負け犬の遠吠えをかましても、相手にされなかった時点で分かっていたけど。
    哀れである。

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    投稿日:2021.03.21

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