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真山仁 / 祥伝社文庫 (2件のレビュー)
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ちゃろちゃす
被災地の小学校へ、支援の一貫としてやってきた小野寺先生。 彼もまた、阪神淡路大震災で妻と娘を喪った経験を持つのだった。 まもなく大震災から12年。 もう12年なのか、まだ12年なのか。 フィクショ…ンだけど被災地での問題や課題がリアルで、読み進めるのが辛い人もいると思う。 あの日東京にいたに過ぎない私ですら胸にくる描写がいくつもあり、割りきってページを捲らないと頭の中が津波や火災や瓦礫、何もなくなった海外の映像でいっぱいになってしまった。 小野寺先生は学校の子供たちを励まし励まされ、自分の傷も癒えてないのに生きていこうとしている。 小野寺先生にとっての子供たちのような心の拠り所がないと、足を一歩前に出すことすらできないかもしれない。 誰かのために生きようとすることは、例えそれが自己満足や偽善のように感じて自分が嫌になることがあったとしても、生きるための立派な理由だと思う。続きを読む
投稿日:2023.01.21
改野由佳
前から読みたかったのを、やっと読みました。いい短編だった。 阪神大震災の若い教師時代と、東北の成熟した教師時代と、なるほどこんな対比で小説家は書くのか… でも、やっぱり子どもなんだな、子どもを使うんだ…なあ、子どもで書くことで少し明るさが出るってことなんかなあ… 実際、まだ解決してないことが多すぎるんですよね、東北の震災…続きを読む
投稿日:2021.07.31
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