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ブノワ・ペータース, フランソワ・スクイテン, 原正人 / 小学館集英社プロダクション (13件のレビュー)
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総合評価:
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あふろざむらい
見事な構築。 冒頭に地図があり、そこにある国々でおこる物語が掲載されている。 1巻の時点では、それぞれの話はまだつながっていない。 読者は壮大なイマジネーションの中をさまようことになる。 巨大な建造…物、奇想天外なストーリー。 スクイテンは昔、リトル・ニモを描いていたと記憶しているが、当時から建物を見事に描く作家だった。 徐々に時代が変わっていくのも楽しい。巻が進むにつれて、現在や未来が描かれるのだろうか。続きを読む
投稿日:2020.10.21
anatra
このレビューはネタバレを含みます
400ページの重厚なバンド・デシネ。闇の国々といわれる別世界で起こる色んな御話。 1巻は白黒漫画かと思っていたがカラーのページもあった。あとがきで知ったがこの日本版はフランス本国の1巻から順番に掲載しているわけではないようだ。 この巻には3つの話が載っていた。 最初の狂騒のユルビカンドでスクイテンの建築物の造形美凄いとなり、塔では白黒漫画の中に色付きの世界が表れて感動して、最後の傾いた少女で絵と写真を使い闇の国々と現実世界が上手い具合に混じり合い驚いた。 あとがきにある傾いた少女に纏わる手紙の話も素敵。
投稿日:2020.07.20
池田呉見
絵の質感がとても良い(個人的好み)。 ただし日本の漫画の絵柄・コマ割りとは方向性が当然異なるので、読みづらさを感じるのは確かです。
投稿日:2017.06.25
ハイイロ
好きな人にはたまらないというのも分からなくはないけど。 絵は綺麗だけど淡白。質感と言えばいいのか艶と言うべきものかとにかくイラスト集なら納得だけどコミックとして読むには何か物足りない。 背景は綺麗だ…けど人物には魅力がない。絵に描いた餅のようで巧いけれど人らしさがない。 学者の机の上で何の仕掛けもなく巨大化する籠細工を目にしてもその不気味な現象を恐れもせずに、これは素晴らしい発見だと興奮したりそんなものを礼賛すべきではないと人対人で反発している。 フランス映画を見て感じる淡々とした空気がある。人々は驚いたり恐れたりするようなものに対面してもほんの少し動揺したあとあっさり受け入れてしまう。文化の違いなんだろうか。 作者からしたらこれが当然で、日本のコミックなんかはいちいち大げさに驚きすぎなのかも。大人が対象年齢の低いコミックを読むと何を大げさなと思うシーンが沢山あるけど、対象年齢の高いものを読んでも何を大げさなと感じるような人であればこの本が面白いと思えるかもしれない。続きを読む
投稿日:2016.09.12
杉浦印字
とても空想的でいて写実とディテールで地に足がついた、夢とは違う現実から数歩ずれた世界の楽しさ。銅版画的なタッチ、メディアを横断する手法も魅力的。結末はどれも謎めかせつつも捨て鉢でなく後味も良い。
投稿日:2015.04.27
シロメ犬崎フランソワ
ああ~とてもとても面白かった。 一篇をぐいいいーと集中して読み、 一日以上間を取って次に進む、 だってすぐ次に移ってはもったいないから 物語に入り込んでた至福の時間の記憶を長引かせたいから というように読みました。 深く大きく造り込まれた設定、 驚きと美しさを伴ったメタ的な手法、 建築物への 趣向、 センチメンタルなロマンスの味付け (女性の裸体もきれいに描いてあるなあって。) いやあ大好き。 "マンガ"に付随した虚構テキストに触れるのもこれまた贅沢な体験で嬉し。
投稿日:2014.08.10
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