【感想】アフリカ人学長、京都修行中

ウスビ・サコ / 文春e-book
(14件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • ちゃろちゃす

    ちゃろちゃす

    読み終わるとやっぱり京都に行きたくなる。秋だし。
    と同時に、やっぱり京都っていけずなのね。住めないわと思う。
    サコさんのように、言いたいことがあるならはっきり言ってよと思うタイプの私は、住民としてはお呼びでないだろう。

    自分の中の京都が、観光地としての京都であり、つまりは表の京都なんだとよく分かった。
    京都人たちの普段の京都は特によそさん(余所者)いけずだけど、それは伝統と革新を繰り返す誇りと威厳の現れなんだろう。防御は最大の攻撃みたいなものかな。

    昔のJR東海のCM「そうだ、京都いこう」。
    このCMの音楽と風景の美しさに圧倒され、今でも春や秋になると京都に行きたくなる。そろそろ旅行するにはいい季節ですね。
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    投稿日:2022.10.24

  • riodejaneiro

    riodejaneiro

    時々メディアで名前を見かけていたマリ出身の京都精華大学の学長さんのお話。
    彼自身への興味からふっと購入したわけだが、中身は純然たる京都観察本であった。ここに書かれている京都人の性質は、一言で言うと面倒臭い人たちだなと思ってしまった。続きを読む

    投稿日:2022.09.30

  • わんこ

    わんこ

    長く住んだら理解できた京都人の素晴らしさを語ってくれてる本かと思ったら、京都人のこの発言はこういう意味だから気をつけて!みたいなHOWTO的な内容が多いように感じた。
    でも、この本でしか知れない事がたくさん書いてあっておもしろかったです。続きを読む

    投稿日:2022.05.19

  • madameassy

    madameassy

    とても面白かった。
    同じ日本人だと、どうしてもバイアスがかかってしまうと思うが、外国人としての…それも京都が好きで暮らし始めたというわけでもなく、たまたま京都にやってくることとなった筆者の視線・指摘はとても新鮮で、勉強になることが多かった。
    サコ学長の他の本も引き続き読んでいこうと思う。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.05

  • نيشياما

    نيشياما

    2022,04

    空間人類学者であるマリ共和国出身の著者が、外国人として京都人としての複合的な視点で京都の人や文化をみた、面白い本。

    町の成り立ちや道の役割等、専攻である空間人類学的視点での考察や母国マリとの共通点は勉強になった。

    京都は一見排他的と思われているが、実は外部のものを一旦受け入れ、伝統に上手く適応させ、伝統を守り受け継いでいる、と学んだ。

    京都に住み着いた余所者(大阪人)として色々な視点で京都を知っていきたいと思った。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.30

  • もの知らず

    もの知らず

     日本の中でもややこしいのが京都だが(笑)、アフリカ人が飛び込んだというのだから、その経験が面白くないわけがない。
     読んで面白く思ったのは、私自身意外と京都的な要素に共感してしまった点だ。もちろん「お茶漬け」なんかはやりすぎだと思うが、自分と他人が不快にならないように、不満すらも微笑みの中で伝えようとする姿勢は、直接に思ったことをぶつけ合うよりも淡いコミュニケーションではあると思う。最近は思ったことを分かりやすく伝えてぶつけ合うほうが主流で、まどろっこしいコミュニケーションは嫌われやすい時代だが、私はこの察する文化も嫌いではないなと感じた。
     他方で、京都の文化が目に見えるところでも見えないところでも変わりつつあることには、危機感を覚えた。少し考えれば分かるが、京都は寺社だけでなく産業の街でもある。着物一つとっても工程ごとに職人が居り、無数に集積してきた。ところが、職人がいなくなれば機を織る音は消え、建物は消え、マンションが建って、地域に根のない「よそさん」がやってくるのだろう。仮に建物は文化財として保護されても、そこにはかつての営みがない。問題は思った以上に深刻なのだと本書に学び、今更ながらに危機感を覚えた。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.23

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