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栗本慎一郎 / ボイジャー (4件のレビュー)
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総合評価:
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explorer1048
このレビューはネタバレを含みます
「パンツをはいたサル」の完結編 ヒトがサルとあまりにも異なることから、ヒトがいつ人になったのかを説明 ヒトが生き物としてサルに対抗しえたのは、主に道具の使用と組織行動。前者を司るルール(自然法則)が科学技術であり、後者を司るルール(自然法概念)が法律である。(当然これらを可能とするのが言語。言語による認知があって初めて、ルールを理解し、活用することができる) 加えて、貨幣、国家、民族、宗教、というパンツを語る。 国家が人類にとっても最も重要なパンツであり、宗教と民族は国家という概念を強化するものとして位置づけられる。 しかし、現在では、国家というものは、もはや貨幣づくりのための舞台という役割に。貨幣にとっては、それぞれの国家経済が別々のものとして存在し、格差がある方が都合がよい。
投稿日:2021.08.07
arafunesan
2012/12/04:読了 いつか子どもに読んで欲しい本。 ただ、いろいろな経験をし、自分である程度の判断ができるようになってから、出会ってほしい。 カテゴリを歴史としたが、あとがきに本人も書いているように、「進化論、国家論、宗教論、民族論、経済(貨幣)論、西欧文化論、中東史、国際関係論」の本。 とにかく、貨幣が暴走した今、このままでは地球自体がどうにもならなくなる。原子力が結果として戦争を限定的なものにしたように、貨幣の暴走も、結果として経済支配の構造自体を無効なものにせざるを得ない気がする。 ただ、それまで世の中が持つかどうか...
投稿日:2012.12.04
zerobase
p.78 過剰と蕩尽が唐突に出てくる。ヒトが集団移動したのはわかるが。なぜ過剰ー蕩尽ー虐殺が生じたのか? p.86 人間というものの本質 貨幣が国家の有効性をはるかに超えるところにまで「発展」した。… 国家や民族は、いまや貨幣がその力を維持するための道具としてしか機能しなくなりつつある。そのような中で、ヒトの生きる道はどこにあるのか。 ヒトがまったく主体性を捨ててパンツ自身の命令に従って生きる。 それをもっと根本的に極端に徹底的にやれば逆に活路が生まれるかもしれない。これはつまり過剰の蕩尽の極致でやっていくということだ。過剰ー蕩尽の最も極端な形態である。その行き着く先は、ポトラッチ的なものの極致と同じだろう。自らの存在自体を過剰そのものに変え、それを蕩尽しつくすことだ。それは、長い目でみれば集団的自爆テロと同じものだ。 マルクス主義は哲学によって浸透したのではない。「敵を殺せ」と言って、われわれの攻撃性を解放してくれたから浸透したのである。つまりは、一種の狂気である。 ロシアにおける6千万人の同胞大虐殺はユダヤ人権力派(アシュケナージ)による。ロシア革命は本来の目的である貧富の格差是正とは真逆のインチキだ。ヒトの攻撃性を開放するマルクス主義も一因だが、すでに20世紀前半に過剰になってしまっていた貨幣自身が行き場を求めてこの動きを加速させたのかもしれない。 『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』は「すべては宇宙開発の夢から始まった」と。その宇宙開発は戦争から始まった。すべては戦争から始まったのだ。 冷戦が終わり、軍需産業へ向けられていた莫大な貨幣は行き場を失った。その量は(わからないが)、最低でも2000兆円、常識的に考えれば4000兆円にもなる。いまなら5000兆円だろう。(1998年当時経済企画庁政務次官だった著者が調べた結果) p.211「 ユダヤ人のパラドックスの長い目で見ての解決法は、イスラエルへの移住か、その住んでいる国への同化しかないだろう」ケストラー →虚構の民族性を捨てよ p.240 ビートルズのメッセージ 1.家族も政治形態も、すべて幻想。道徳もくだらない。だがその改革も革命もナンセンス。 2.自分自身があるのだから、そこに戻れ。 →政治メッセージをダサく見せる。ドラッグ推奨。学生運動・反ユダヤ主義運動の封じ込め。続きを読む
投稿日:2012.05.24
boy-smith
パンツをはいたサルの続編です。はじめに人間がサルからどのように進化してきたかを語り、成人病というのは進化の過程で人間がはいたパンツだといいます。続いてアーサー・ケストラーの「十三支族」を基に世界がユダ…ヤ資本に牛耳られていると警鐘を鳴らします。途中で小泉政権への批判なども出てきて非常に面白いのですが、「パンツをはいたサル」の頃に比べるとちょっと勢いが感じられませんでした。続きを読む
投稿日:2005.12.07
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