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塩野七生 / 新潮文庫 (14件のレビュー)
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総合評価:
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帆掛船
2021/4/4読了 新潮文庫で全4巻からなるこの物語は、3巻までは毎回違う“事件”を扱い、4巻でクライマックスの〈レパントの海戦〉に向かっていく。同一の主人公が登場する4作品と見れないこともないが、…やはり16世紀のヴェネツィア外交官の目線で語られる、大河小説として一気読みを薦めたい。続きを読む
投稿日:2023.10.01
のぶる
ほとんどがレパントの海戦。シリーズ1からの伏線の回収もあるが、さまざまな登場人物像は面白く描けているが他のシリーズほど面白くはない。全四作、読み応えはあったと思う。
投稿日:2023.01.19
izzy
このレビューはネタバレを含みます
塩野先生が描く「小説」の最終巻。先生が理想とする男性像のマルコと女性像のオリンピアが織りなす物語。 最終巻では、ヴェネツィアに戻ってきたマルコの活躍が描かれる。国政に戻ったマルコは相変わらずトルコの相手をすることとなる。彼が戦地に赴くわけではないので、章題にもあったように血を流さない戦争を主として。 また、レパントの海戦もストーリー仕立てに描かれており、海戦の想像ができ、良かった。 もう少しマルコを活躍させてほしかったな、っと思わせるところがやり過ぎない男性像で、塩野先生の理想だったのかな、とも。
投稿日:2022.09.02
nyan0620
最終巻。帰国したマルコの物語ですが、マルコの思いは淡々と描かれ、やっぱり周りの人のあれこれやヴェネティアのいろいろが描かれます。 世界史は苦手でヴェネティアの成り立ちはまったく知らなかったのですが、…共和制国家として強国と渡り合っていくことのすごみやその秘訣に思いをはせました。政治に携わるものは、商人である血族に業務上の秘密は決して語らないルールであるとか、出身国がどうあれ「身の安全と思考の自由と生活していくに足りる食、すなわち職」の保証とか、読んでてうなりました。 海戦のくだりでは、連合国間の調整に携わった人の粘り強さにただただ感服です。(私も)日常業務の調整のわずらわしさに愚痴ってる場合じゃないですよね。続きを読む
投稿日:2022.08.06
yoh7011
シリーズ前3作は、 「緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件」 「銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件」 「黄金のローマ―法王庁殺人事件」 上記3作の改題であるので、要注意。 国政に復帰した…マルコを中心に、 またもや濃密な物語が展開されるのかと思いきや、 この作品は「海の都の物語」と「レパントの海戦」の改作かと感じてしまう。 その意味では、シリーズ前3作とはまるで毛並みが違う作品。 個人的には、前3作の物語の続きとして、 純粋に楽しみたかった感が大きいので、評価が下がるところである。続きを読む
投稿日:2022.01.08
copen
主人公マルコダンドロの人生をとおして、 ヴェネチアという国の人生も垣間見ることができた気がする。 西方と東方の狭間で、1000年以上共和国として生き抜いてきたヴェネチアのドラマは壮大だなぁと思った。 …旅行でヴェネチアを訪れた時、華やかさと美しさにとても感動したが、とても長く深い歴史を背負っていることに改めて感動を覚えた。 またヴェネチアを旅したいなぁ!トルコにも行きたい!続きを読む
投稿日:2021.11.25
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