【感想】残花ノ庭 居眠り磐音(十三)決定版

佐伯泰英 / 文春文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Sachi

    Sachi

    うぅぅぅ、今回はいろいろと泣かせられた。
    居眠り磐音、最高。
    この素晴らしいシリーズを読むことができて、本っ当に幸せ。
    先日夜に読んだときには、幸福感で満ち足りた気持ちで眠りについた。

    最近ではあまりに入りすぎて、気づくと「今ごろ磐音は……今津屋では……」とか想像していて、ハッと我に返り「あぁそうか今は江戸時代じゃなかった」と思って寂しくなるくらい、現実が揺らめくときがある。

    ええ、重症です。

    谷中日暮里界隈の隠居所を狙う強請り事件、おそめちゃんの奉公先探し、長崎の阿蘭陀商館長フェイトとツュンベリー医師の上府、将軍家の日光社参の準備、おこんを連れての父正睦との再会など、本巻も夢中で読んだ。

    ちと長いが書き留めておきたい。
    「磐音、己の心の赴くままに生きることも時に肝要じゃぞ。そなたは他人には優しい、寛容に過ぎる。だが一方で己の感情を粗末にしておる。そなたは自然体でそれをこなしていると思うているようだが、どこかに無理がかかっておる。その我慢が時に乱れて、周りまでを苦しゅうする」
    「磐音、寂しければ大声で泣け。哀しければ我を忘れて狂え。怒りたければ叫べ。それも人間じゃぞ。我慢ばかりしておると、器が時に小さくなる、卑屈にもなる。そなたに一番似合わぬことよ」
    この佐々木玲圓のことば、ボロボロ泣けた。

    もう、なんだろう、この町じゅうの人たちみんなが家族みたいなあったかさ。
    それがうれしくて、泣くようなシーンじゃなくても泣けてきちゃう。
    つくづくいい話だなあ。
    このシリーズに出会えてホント幸せ。
    ありがとう。


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    投稿日:2019.08.22

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    【隠宅を狙う美人局、そしておそめにも危険が!】幸吉に伴い日暮里の隠宅へ鰻を届けた磐音は、強請りたかりに出くわす。界隈で頻発する同種の騒動に佐々木道場との因縁も浮かび……。

    投稿日:2019.07.17

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