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栗原ちひろ, カズアキ / 集英社オレンジ文庫 (3件のレビュー)
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ことこと
19世紀イギリス、エリオット男爵の事件簿続編。 「見える」か「見えない」か、「ある」か「ない」かではなくて、生者にも死者にも慈しみがある、それがエリオットの魅力だと思う。そりゃ、あったらいいな。あって…ほしい。亡くした大切な人に会いたいし、話したいし。そんなことがあるなら、そう信じたい。目に映るものだけが真実ではなくて、そう、見えない何かがあると感じると、不思議なことに優しい気持ちになれる。生と死をわかつ境界線があやふやなら、そのどちらにいても、きっと心は伝えあえると思わせてくれる。たとえそれが幻想だとしても、少しの暖かさを得られるし、めぐる朝の苦しさが和らぐきもする。。たとえ、幻想だとしても。 エリオットとコニーの2人の旅をこれからも応援したい。そして、傷つきやすい本性を上手に隠すエリオットを優しく包むエリザベスとヴィクターも心強い。4人の調和が心地よい。続きを読む
投稿日:2021.01.28
小鳥遊理那
今回も楽しかったです。前回に引き続きオカルト事件に関わりつつも、初恋のお話だったり身近な人物がでてきたりとよりエリオットさんの内側を知れる展開が多くてエリオットさんの人間らしさを感じられます。コニーと…の関係性も良い…!それにしても表紙のコニーが可愛い。お話の中でも可愛いです。季節感あるお話もあるし、ミステリーな展開もあるしで大満足でした。次はヴィクター表紙かな?と既に3巻を待機してます( ´▽`)続きを読む
投稿日:2021.01.09
いこ
このレビューはネタバレを含みます
今回は幽霊絡みの事件で喜々としているエリオットだけではなく、もっと負の部分だったり弱い部分も見ることができて、キャラクターに深みが増すお話を読めたと思う。 それでいて事件の謎解き要素も手を抜かない展開。 事件の内容そのものが面白いのに、キャラクターの掘り下げまでしてくださって、何とも内容が盛りだくさんな2巻だった。 事件も隙を生じぬ二段構えと言う感じで、綺麗な話で終わると見せかけての新展開、本当に胸躍りました。 そうこなくっちゃ! ホラー的怖さもたまらなかった! 特にあの屋敷の探索時のぞわぞわ感、癖になりそう…… コニーが奮闘するクリスマス話もほっこりと怖さが両立していて、内心非常に慌ただしい状態での読了。 癒されればいいのか、怖がればいいのか大変混乱したけれど(いい意味で) こちらはほっこりなエンドだったので、最後の最後で胸を撫で下ろしたが、途中までは屋敷の探索時と同じくぞわぞわする羽目に。 感情を随分揺さぶってくる2巻だったかと。 今回も本当に面白かった! 主従の二人の関係性も少し前進したし、今後も見守っていきたい作品。 ミステリとしても本当に面白いので、3巻も是非!!
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