新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
佐野洋子 / 新潮文庫 (87件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
ひつじ
母娘の不仲の話が読みたくて。大陸からの引き上げに始まる子ども時代はなかなか壮絶で、時代の違いもあって身近には感じられなかった。佐野さんは母が好きになれない自分を自覚しながら、それに罪悪感を覚えていて、…なんならえらいなと思う。母のすごいところは素直に認め、自分の難点も素直に認める。公平な目線だ。時系列が前後し、同じ話が何度もくり返されるのだけ気になった。続きを読む
投稿日:2022.11.05
kyocoo
時々胸が痛くなる直球な言葉たち。 その度悲しく切なるのは私の中にも多少なりとも同じ感情があって、そう思った瞬間に罪悪感が襲ってくるからだろうか? 母娘の関係は年齢や状況によってどんどん変わっていく。で…も母は母で、娘は娘なんだと思う。続きを読む
投稿日:2022.08.19
しずこ
こんな時代だったわねと思いながら読みました。自分の母のことをちょっとだけ思い出しました。反面教師にしてきた母のことを。
投稿日:2022.04.26
lacky
このレビューはネタバレを含みます
母と娘の関係は難しいと言われる。 母娘に限らず、肉親には、共に過ごした時間と、良くも悪くも、深い愛情や期待がある。 簡単に好いたり嫌ったりできるものではない。親子とて他人だと分かっているけど、そうそう割り切れるものではない。 著者も幼い頃から母親に虐待まがいの扱いを受け続け、母親が認知症を患うまてでは母親を嫌う気持ちを抱き続けていた。 一方で、家族の記憶を反芻する中で、激動の時代を力強く生きて、物理的に家族を支え続けてきた母親への尊敬と同情の念を抱いていることも再認識する。 ときに同じシーンの記憶を二度三度と繰り返し思い返しながら、許せない気持ちと許したい気持ちを行ったり来たりするのはとてもリアルだった。 そして最後のベットで、ごめんなさいを伝えあう場面は思わず涙が出そうになった。 認知症の影響とはいえ、心を溶かした状態で母の死を迎えられたのはとても幸福なことなんじゃないだろうか。
投稿日:2022.02.11
ようこ
将来、親の介護をする時に思い出すかもしれない。 最初は少し読みにくいと思った文章のリズムや繰り返しのセリフが、だんだんクセになってきて、読み終わったあとにもう一度読みたくなった。 最初の方は兄弟の説明…で、わけがわからなくなり、家系図を書きたくなった。続きを読む
投稿日:2022.01.31
エスメラルダ
ぽんぽんとリズム良い文章に、赤裸々でありながらユーモラスな優しさも感じ、あっという間に読み終えた。 時代背景もあるだろうが、厳しい母との葛藤、互いに素直になれない哀しみ、家族の情、生きる厳しさなど、印象深い。 そして、呆けた母への思いの変化が熱をもって綴られ、美しい。 『 母が私との関係を高校の担任に、「嫉妬でしょうか」と云った時、私は見当違いの事を何云っているのだろうと思った。 そして、わかった。もしかしたら本当だったのだ。私は父にそっくりだったのだ。・・・・・ 母は本当に私に嫉妬していたのだ。』 『もしかしてこの人、本当には強くない人なのだろうか。』 "謙虚"という言葉が浮かんだ。 わたしの目に映る風景も、5年後、10年後変わっているかもしれない。 傲慢にならないよう、謙虚に! 歳を重ねるごとに可愛いく素直な心で生きたいと想った。
投稿日:2021.12.18
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。